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海外モノのようなシンプルなキャップを日本人サイズで

自身が主宰するランニングチーム「IKISM(イキズム)」では、オリジナルアイテムも作っている。それがシンプルな5パネルのキャップだ。
「海外のブランドにはこの手のシンプルなキャップがありますけど、欧米人は頭が小さいですから、実際に僕らが被るとフィットが浅めになりがちですよね。そこで日本人へのフィット感にこだわってオリジナルで企画しました。
元々アパレル業界にいた時のツテで。サンプルを作っては修正するといったやりとりを3回ほど繰り返して、ようやく満足のいく被り心地になりました。表地はコーデュラ、裏地はクールマックスという組み合わせも良い感じです。ロゴすら入っていないので、どんなシチュエーションでも合わせられますよ」。
小林修人
IKISMのランニングキャップ。
このキャップともうひとつ、走るときに手放せないのがオークリーのサングラスだ。
「レーダーというモデルで、視界を広く確保できる一枚レンズで汗をかいても曇りにくく、どれだけスピードを上げても絶対にズレないので信頼しています。
サングラスが必要ないシチュエーションになったら額に上げて装着して走ります。テンプル部分のラバー素材がいいんですよね。太陽の光って意外と体力を奪いますし、目線を細かく修正したりしなくてはいけないので、走っている最中に実はかなりのエネルギーを使っていると思うんです。日中のランニングの場合はサングラスをすることで、走りに集中できますよ」。
小林修人
日本では珍しいが、海外レースでは比較的メジャーな大会デザインのシングレット(ノースリーブ)。遠征のたびに購入するコレクションアイテム。
頭の上からつま先まで、気持ち良く走れるかどうかにこだわり抜いた小林さんランニングスタイル。そのうえでサブスリーの実力の持ち主なのだから説得力は段違いだ。ストレスフリーだからこそ良いトレーニングが積めて、結果パフォーマンスも高く保てる。
地元・茅ケ崎の海岸沿いを駆ける小林さんの後ろ姿は、ランニングにとって心地良さをアップデートすることがいかに大事かを教えてくれているようだ。
「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
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RUNNER’S FILE 08
氏名: 小林修人
年齢:35歳(1984年生まれ)
仕事:SIDEWALK STAND 焙煎士
走る頻度:週3回、15~20km程度
記録: 2時間54分
instagram : @shupresso
 
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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