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「視点を定めて余計な情報をシャットアウトしましょう」byレモンさん


結婚式のスピーチって何度やっても緊張しますよね。しっかり練習してただけに、これは悔しい!
この類の悩み相談はとても多いんです。どうすれば緊張しないで話せるのか。オススメの方法は、スピーチを始める前に目のやり場=視点を定めておくこと。つまり、「アンカーポイント」を決めるんです。
アンカーポイントっていうのは、ロッククライミングの用語で「支点」という意味。クライミングをするときに、自分を支えるために決めておく支点のことね。でもここでは、“見る”=視点としてこの言葉を使っています。
スピーチ中に自分が見るポイントを3点決めましょう。脳に伝わる情報は約8割が視覚から得たものと言われています。だから、不安に襲われるようなマイナスな情報を視界からシャットアウトすれば、緊張しにくくなるってわけ。
披露宴だったら、1点目は当然「新郎新婦」。2点目は「リアクションがいい人」。頻繁に頷いてくれたり微笑んでくれる人を見つけたらそこに視線を送りましょう。そして3点目は「遠くのモノや場所」。壁や装飾などを見るようにすれば、他人の視線を感じずに済みますから。
この3点に視線を定めて話せば、余計な情報をシャットアウトしてスピーチに集中できるはず。それに、キョロキョロと視線を動かさないことで、周囲からは堂々と話しているようにも見えるでしょう。

結婚式でスピーチを頼まれたら、ぜひ3つのアンカーポイントを決めて話すことを心掛けて! ただし、壁や装飾を見て話しているってバレないようにね!
レモンさん(スポーツメンタルコーチ)
ラジオDJ、そして障がい者やマイノリティのためのテレビ番組『バリバラ』(NHK Eテレ)の司会を務め、大阪大学の講師の顔も持つ。芸能界にもレモンさんファンの“シンセキ”が多数存在するらしい。自称、男の顔した、ただのオバチャン。合言葉は「We are シンセキ!」 。 http://lemonsan.com/
 
俺はメンタル弱いのか?●なんで人前でアガってしまうんだ? もっとクールに振る舞いたいのに……。ココ一番でアガってしまった苦い経験を持つ男たちの悩みを解決するヒントを、レモンさんに訊く。上に戻る
瀬川泰祐(カタル)=文 レモンさん=写真・イラスト提供


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