100年以上前に生まれた世界初の圧力式灯油ランタン
ペトロマックスが誕生したのは1910年。ドイツ人のマックス・グレーツが、圧力式の灯油ランタンを発明したことに端を発している。ブランド名は、「ペトロノーム(灯油)」×創業者「マックス」から名付けられた。
開発当初はまだ電気が普及しておらず、ランタンは家庭の照明として広く用いられていた。ちなみに灯油ランタンとして、圧力式の構造を採用した世界初のブランドである。
石油を燃料にするランタンは大きく分けて、ガソリンランタンと灯油ランタンに二分される。煤が出にくく、気化温度が低いため比較的扱いやすいガソリンランタンに対して、灯油ランタンは着火までにプレヒート(着火前に温める作業)を行うなど少々手間がかかる。
しかし、ガソリンよりも圧倒的に燃料代は安く、明るさは遜色ない。当時の庶民にとって、この発明がどれだけ大きなものだったかは想像に難くない。
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