BMWが牽引した!? 現在のSUVブーム
北米でSUV人気に火が付き始めた2000年頃に、BMWがアメリカ市場向けに投入したのが、同社初のSUVであるX5だ。
ただし同社では最初から現在に至るまで、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではなくSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼んでいる。
ジープ・チェロキーをはじめ、ピックアップトラックベースのSUVが当たり前だった当時、ピックアップトラックを持たないBMWは必然的に乗用車(X5は5シリーズ)をベースにSUVを開発する。
そのため、まさにセダン同様の乗り心地や操作性を実現。ほかにはないその魅力から一気に人気車となり、その後他社も慌てて乗用車ベースのSUVを開発を行った。
先駆者としての矜持か、その後も同社はライバルたちの先を行くかのように、クーペスタイルのX6やX4、さらに高性能スポーツモデルであるMモデル(X5Mほか)も投入するなど、今もSUVの最先端を駆け抜けている。
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