独創的なスタイルのウッドグリルシステムにもご注目
独創的なデザインを採用した、ふたつのファイヤープレイスにも注目したい。
「まず紹介したいのは、スイス生まれのブランド、yagoona(ヤグーナ)の『ファイヤーボール』。円形の焚き火台に調理用の鉄板を載せた製品です。鉄板は8mmとしっかりとした厚みがあり、食材が美味しく焼けます。また、この鉄板が4分割できるので持ち運びやお手入れにも便利です」。
一度見たら忘れられない印象的なデザインの焚き火台「Tipi(ティピー)」は、鉄が錆びていく味わいをデザインとして取り入れた個性派。
「オブジェのような美しい形には煙突効果もあるんです。オプションを足せば薪火料理にも使えます。ちょっと重たいですが、キャンプに持っていく方もいるそうですよ」。
これがキャンプサイトに立っていたら、目立つこと間違いなしだろう。
焚火を快適にする個性派小物の数々
ストーブだけでなく、小物にも見逃し厳禁な実力派が揃っている。
中でも、この「キンドリングクラッカー(通称キンクラ)」は、2016年の発売以来、焚き付け作りに革命をもたらした商品だ。
「斧や鉈を使わずに薪割りができるアイデア商品。子供や女性でも、楽しみながら薪割りに参加できます」。
前編でも触れた「ファイヤーバード」も根強い人気を誇るベストセラー商品のひとつだ。
「これひとつで、掴む、返す、砕く、ならすの4役がこなせます。クチバシ状の先端は細かい炭でも掴むことができる形状です。デザイナーの安次富隆さんとコラボしたもので、地元・駒ヶ根の鉄工所で作っています」。
最後に、エイジングを楽しめる、直火もOKな「コッパーシェラカップ」も紹介しよう。ケトル同様、新潟の職人の手による芸術的な仕上がりを誇る新製品だ。
「器としてはもちろん、調理道具としても優秀です。別売りの蓋と組み合わせれば、お米を美味しく炊くこともできます。ソロキャンプ用にもいかがでしょうか」。
ご覧いただいた通り、ファイヤーサイドが扱う製品はどれもただ「火を焚くための道具」に留まらない。火+料理、火+オブジェ、火+コミュニケーションと、それぞれが火をさらに楽しめる要素を兼ね備えている。
こんな道具が手元にあったら、焚き火熱はさらに燃え広がりそうだ。
[問い合わせ]ファイヤーサイド0120-46-7877(平日9:00-17:30)www.firesidestove.com池田 圭=取材・文 宇佐美博之=写真