どんなにテクノロジーが進歩しても、自然が相手ではどうにもならない。災害への備えをあらためて意識する今日この頃、身の回りの防災用品や避難経路などをチェックしておきたい。
その中でも、有事の際にとても重要なのが非常食。大変な状況になったら、食べられるだけでもありがたい。
だが、もっと手軽に、もっとおいしいものを食べたいと願ってしまうのは、グルメにうるさいオッサンの性。そんなワガママに応えてくれる非常食があった。
もともとは登山家やキャンパーのために、厳しい環境下でも食事を楽しめるよう作られたインスタントフード「ビバークレーション」。お湯を加えるだけで、本格的なリゾットが食べられる。エベレストやヒマラヤへの遠征でも高い評価を獲得したという。
特徴はたくさんあるが、まずは携帯性。調理前はハガキ程度のサイズに、重量わずか80gという軽さとコンパクトさ。たくさんあっても大した荷物にならない。
そして、お湯を加えて最速40秒でできあがりという、調理の手軽さ。一般的なカップラーメンは450ccのお湯が必要なのに対して、「ビバークレーション」は200ccと半分以下。スープが出ないので飲み残しがなく、ゴミも少なくて済む。
あとは何といっても、リゾットそのものがウマい。
味のバリエーションは、スパイスの効いたトマトリゾット、南インド風のカレーリゾット、ポルチーニ茸と豆乳のクリームリゾット、海苔茶漬けタイプの和風リゾットの4種類。どれも無添加にこだわった本格派で、肉や魚などの動物性食材を含まないヴィーガン仕様なのもユニークだ。
軽くて早くてウマい。携帯食に求める要素をすべて備えたインスタントリゾット。防災バッグの片隅にスタンバイしておくと心強いだろう。
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