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長く付き合うには機能だけでなく見た目も重要

使い込むほどに味が出ることも、ファイヤーサイド製品の特徴。祖母から譲り受けたケトルもいまだに手元にあるそう。
オリジナル商品第1号であり、現在もロングセラーを続ける看板商品「グランマコッパーケトル」には、ファイヤーサイドらしい特徴が色濃く現れている。
ストーブや焚き火にかけて大量のお湯を沸かすことができるこの商品。名前の通り、ポールさんの祖母(グランマ)が何十年も愛用していた銅製(コッパー)のケトルをもとにデザインされている。
初めはインドで生産していたが、現在は新潟県長岡市、燕市の職人に制作を依頼している。
「価格は上がりましたが、クオリティが格段に高まり、より長く付き合える美しい道具になりました。銅は熱伝導率がいいだけでなく、使い込むうちに味が出る、育てがいのある素材でもあります」。
少ない力で握ることができ、細かい炭も掴める。何より、佇まいが美しい。
炭を掴むための道具「ファイヤーバード」も、さりげなく転がしておくだけで美しい、同社を代表する製品のひとつ。
地元・駒ヶ根の鉄工所で作られており、掴む、砕く、平す、返すなどの作業が、これ1本で行える汎用性の高さも魅力だ。
オリジナルではない製品からも同様の哲学が感じとれる。例えば、小型ストーブ「Ozpig(オージーピッグ) Fireside Edition」は、生産者との話し合いを経て、ファイヤーサイドだけの特別仕様のモデルを扱っている。暖房器具としてだけでなく、調理器具として使えるようなオプションも各種充実させた。機能面だけでなく、キャンプ場でひと際目立つ個性的な見た目も人気の理由だ。
ファイヤーサイド
商品名は、足が短いオリジナルは豚のような見た目だったことが由来。かわいい……。


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