習慣化してしまえば「勝ち」
コンペティティブなアスリートだった経験もありながら、今もなお適度な距離感を保って、肩ひじ張らずにランニングを続けているノリさん。長く続けるコツを聞いてみた。
「ランニングも健康的な食生活も似ていると思っていて。どちらも続けないと意味がないんですよね。コールドプレスジュースも一杯飲んだだけですぐに効果を感じられるものでもない。習慣として摂り続けることで変わったり、生活の一部になっていき、ひいては健康全般に意識が向くようになると思うんですよね。ランニングも一緒で、ある程度続けることで得られる楽しさがあります。1日だけ走って『ああ疲れたな』『キレイな景色だったな』というのも否定はしませんが、ある程度続けることで、『今日は調子良かったな』、あるいは『ちょっと疲れてるな』と、いろんな変化を感じられるようになるはずです」。
習慣化してしまえば走ることが苦痛ではなくなり、むしろ積極的に走りたくなる。30分走れば調子よくなることが分かってるから、とにかくシューズを履いて外に出る。あるいはジュースを飲めば確実に身体の調子が良くなることが分かってるから、早くお腹を満たすためだけのジャンクフードではなくコールドプレスジュースを選ぶ。自分が本当の意味で喜べる感覚に素直になって、その感覚が頭や身体で分かるところまでくれば、「走る」を選択するのはそう難しいことではない。
「ほかに続けるための工夫としては、マッサージなどのケアをおろそかにしないことでしょうか。テンションの上がるギアを身に付けたり、ガジェットにこだわるのもいいと思います」。
ということで、後編ではノリさんの愛用ギアを教えてもらおう。
RUNNER’S FILE 07
氏名: KO NORI(コウ ノリ)
年齢:37歳(1982年生まれ)
仕事:サンシャインジュース代表
走る頻度:基本は毎日、朝もしくは仕事の合間に10〜12kmほど
記録: 2時間56分(東京マラソン、2017年)その昔はトライアスロンレースで優勝経験も
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真