体が欲するジュース
「機会があって久しぶりにニューヨークを訪れたときに、ローカルの友人が当時まだ珍しかったコールドプレスジュースのスタンドに連れて行ってくれたんです。コールドプレスジュースの存在は知ってはいましたが、都会のスタンドで気軽に飲める文化に憧れました。ヴィーガンで植物を体に入れることの良さを実感していただけに。それで東京でも飲めるようにしたいと心から感じて、サンシャインジュースを立ち上げるに至ります」。
ランニングのあとは体の吸収率も高いため、そのときに摂るといい。細胞に効くというか、体の感覚で美味しいと思える。消化にエネルギーを割かなくていいので、疲れているときは打ってつけだ。ノリさんは今でも基本的に朝起きて夕方まではコールドプレスジュース中心の食生活を実践している。
2014年にサンシャインジュースをスタートさせたあと、ここ数年は、ランニングに関する向き合い方も変化しているのだそう。
「前までは常にタイムを出す、というスタンスが強かったです。今でも自分に課しているのは、1年に1回フルマラソンに出て、そこで3時間を切るということ。サブスリーを達成するためにはパッと出て走るだけではダメで、本番に向けて2〜3カ月、しっかりトレーニングしないといけません。それも含めて1年に1回、しっかりランニングと向き合います」。
でも、それ以外のシーズンに走ることも実は好き、と語る。
「その場合は、フィジカルを上げるというよりメンタルケア的な意味が強いです。仕事のことやプライベートのことなど、誰しもいろいろと考えることがあると思うのですが、ランニングの最中はそこから完全に離れられるというか、瞑想に近い状態にもってける。だから走ってる時に音楽を聴いたりもしません。無心になってリラックスするためのランニングです。自転車や水泳でもなく。オフィスが虎ノ門なので、すきま間時間を見つけて芝公園や皇居を走ったり、最近は目黒川沿いや林試の森公園がお気に入りのコースですね。走れないと、それはもう圧倒的に調子が良くないんです」。
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