さて、お腹も空いてきた。ここのフードは、フランスのビストロの定番メニューを押さえている。
しかし、やはり気になるのは締めの「オマールエビ出汁カレー」(900円)。もう一品は誰もが絶賛するという「イワシとパプリカのマリネ」(600円)にした。
カレーは2号店限定メニュー。南仏のビストロではおなじみ、魚介のアラを使った「スープ・ド・ポワソン」にオマール海老の出汁を加えている。
「カレーは本店の厨房で仕込むんですがが、マリネは私が作っています。イワシとパプリカという定番の組み合わせに、味付けは塩のみ。余計なことを一切していません」。
この日は、ふだん本店で働いているまどかさん(23歳)もヘルプとしてカウンターに入っていた。一海さんはどんな人ですか?
「酸っぱいものが好きみたいで、今日もおやつに『よっちゃん』を食べていました」。
「真面目に答えると、常に全力で取り組む姿勢を尊敬しています。スタッフのこともいつも気にかけて、いろいろと話かけてくれるし」。
そんな一海さんだが、じつは極度の人見知りで、いまだにお客さんと話すときに(本人いわく)「ド緊張する」そうだ。
「だから、お店関連の情報を詰め込んだ『コンフル&えさけ通信』を作って、お手洗いに置いています。話のネタになればいいかなと思って」。
カウンターの常連客は言う。
「初めて『コンフル』に行ったときにもさみちゃんが接客してくれて、すごくフレンドリーで気持ち良かったんです。しかも、応援したくなるというか」。
愛されてるなあ。ワインのお代わりをお願いしますよ。
「ブルゴーニュのシャルドネにしましょうか。甘くない蜂蜜みたいなコクがあって、樽の香りが横に広がるワインです」。
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