シックな色みのアイテムが見つかるのも、山用のギアだからこそ
シューズなどのギア回りも基本、トレイルランニング関係のアイテムをセレクト。
「定番のジョギングコースにしている世田谷の砧公園は芝生のクロカンコースも取れるので、トレイルランニングシューズで走りに行くことが多いですね。アルトラのローンピークは長距離を走破するためのボリュームあるソールを備えていて、適度な柔らかさがあります。だからロードランでも問題なく使用できてしまいます」。
これまたカラーリングも落ち着いていて、コーディネイトの対応力が広いところも特徴だ。通勤ランをすることも多く、そのためのパックも同じ目線でセレクトされている。
「OMMのバッグは軽量のわりに背負い心地が良く、荷物を背負って走っても揺れが気になりにくい設計になっています。もちろん山でも使いますが、15Lという容量はデイリーユースにも向くんですよね。通勤ランをするときはこれに荷物を入れて帰宅します」。
バイイングの仕事も行うため、山やランで実際に使いこなしてみることは、こういった“ギア”の本質を理解するのに役立っている。
また、山のアイテムというと派手なカラーリングを思い浮かべる人も多いかもしれないが、ライフスタイルにも密接に関わるトレイルのギアは松尾さんが選んだようなシックな色みのものも多い。機能性はもちろん、タウンユースにも兼用が利くアイテムの宝庫なのだ。
RUNNER’S FILE 06
氏名:松尾忠尚
年齢:45歳(1975年生まれ)
仕事:ジャーナル スタンダード メンズディレクター
走る頻度:週2~3日、1時間程度
記録:レースへの参加はなし
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真