我々の“服あるある”のひとつに「リバーシブルなのについ同じ側ばかり着てしまう」というものがある。“あるある”なので絶対ではないが、なぜか?
選択肢があるゆえに、感覚的に好みの差をつけ、片側ばかりを選択してしまうのだと思う。だがついに、リバーシブルをリバーシブルとして着られる(変な表現だがそういうことなのだ)レザージャケットが登場した。
手掛けたのは、あのディオール。写真左側の面で着れば、上品なカーフスキンのジャケットに。襟元にダブルストラップが付属するB-3タイプのフライトジャケットがモチーフだ。つまりミリタリーテイスト。
一方、いわゆるムートン、メリノウールのシアリングとなっている右側の面なら、フリースのようにも着られそう。つまり、アウトドアテイストである。
我々はミリタリーとアウトドアを等しく好んできた。好みの差はゼロである。となればその日の着こなしによって、両面等しく出番があるというわけ。これぞ本物のリバーシブ“れ”ルジャケットである。
「N.ハリウッド×サンスペル」のTシャツのリバーシブル!珍しい「リバーシブルの白T」という別情報も。片面はオーソドックスな白T。裏返せばポケTで、ねじりながら付けたネックなど、凝ったデザインに。イギリスの高級下着メーカー、サンスペルとのコラボ。その着心地は最高だ。
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文