アウトドアの“モノとコト”はあらゆる場所で役立つ
モンベルのアイテムには街着として十分通用するデザイン性がある。実際、街でそのフリースやバックパックを目にすることも多い。
「例えば襟なしのインナーダウン(製品名「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」)は、首回りのゴワつきや窮屈さを解消するために開発したもの。もちろんフィールドでの着用を想定していましたが、発売してみると、スーツのインナーに着るというお客様がいたんです。街でも着られる山着というわけです。アウトドア用品は、使う人それぞれが、自由な使い方をしていいんですよね」。
またアウトドアの服や道具は、いざというときの生きる力になる、と岳史氏は言う。
「災害時にもテント、寝袋、最低限の着替えをザックに詰め込めば、一週間くらいは何とかなります。あとは水と食料を確保すればいい。また服や道具はもちろん、アウトドアで培った知識や経験も、有事の際には必ず役に立つはずです」。
モンベルでは1995年1月の阪神・淡路大震災以来、継続して災害支援活動に取り組んでいる。物資の提供。義援金の協力。ボランティアの派遣。直接的な支援に加えて、“アウトドアのモノとコト”が自然災害への対応力となることを伝え続けている。
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