テックパンツと調和のスウェットシャツ
古着のリバースウィーブは確かに魅力的だ。でも首元のヨレやダメージは若い頃は様になっても、大人だとだらしなく見えてしまう。新品のチャンピオンを下ろす感覚は、リーバイスのデニムを下ろす感覚に似ている。ぜひ、自分で着て育てる楽しさを久しぶりに味わってほしい。
スウェット1万3500円/チャンピオン(プロップスストア 03-3796-0960)、パンツ1万1000円/アブガルシア(ビームス 原宿 03-3470-3947)、スニーカー2万1000円/ホカ オネオネ(デッカーズジャパン 0120-710-844)
折からの’80 〜’90年代ブームを受け、我々が青春時代に着ていたメイド・イン・USAが高騰している。あの頃は普通に買えたアメリカ製の服が、ネオ・ヴィンテージとしてカテゴライズされてきているのだ。
歳をとったなー、と実感する事象ではあるけれど、やっぱり自分たちの感性は正しかったのだと安心したりもする。なかでも、チャンピオンのリバースウィーブは、そうした“ネオ・ヴィン”の主役的存在だ。
でも、レギュラーだった古着に大枚をはたくのはちょっと抵抗があるのも事実。そういう消費は、ヴィンテージラバーにまかせておけばいい。オーシャンズ的に素敵だと思うのは、あえてまっさらな新品を着ること。なかでも最高なのが、インポートショップが直輸入している、アメリカ企画のリバースウィーブ。不思議とあの頃と同じ空気感を纏っているような気がするのだ。
こいつをこなれた感じで着こなすには、同時代のデニムを合わせるのは避けたほうが無難。注目のフィッシングブランド、アブガルシアのテック系パンツと、大人気のホカ オネオネのスニーカーを合わせれば、リバースウィーブのクラシック感が際立つメリハリのあるスタイリングになる。
3/3