オーシャンズ世代が昭和に出会ったアメカジ。その定番アイテムを令和の時代にフィットするように着こなす方法を学んでみよう!
前回の
デニムジャケット、軍パン、ネルシャツの着こなしに引き続き、サーマルシャツ、スウェットシャツ、チノパンを紹介。
インナーにサーマルシャツのこなれ感
ヘルスニットのハニカム生地のサーマルは、’40sのアーカイブをベースにしているから、ヴィンテージと遜色ない雰囲気。サイズ感はタイトなので、よほど体に自信がある人以外は、重ね着が無難だ。これが大人の余裕ってやつだよ、と過去の自分たちに言い訳しよう!
カットソー6900円/ヘルスニット(シープ 03-3833-1641)、スウェット1万7800円、ブーツ4万9800円/ともにノンネイティブ(ベンダー 03-6452-3072)、デニム2万6000円/A.P.C. 0120-500-990、サングラス2万円/レイバン(ルックスオティカジャパン 03-3514-2950)
バンソンの革ジャン(RJPやTJP)は、バイカー寄りのハードアメカジ派の制服だった。インナーに着たのは、ピタピタのタンクトップかサーマル。首元にゴローズをありったけつけて、リーバイス646とレッド・ウィングのエンジニアブーツでキメれば、1991年の典型的なチーマー(!)になるってわけだ。でも、あの体にフィットするサーマルを1枚で着るのは、体脂肪率がヒト桁に近い体だったからできた芸当で、今それをやったら悲惨なことになるに違いない。同様に、’90年代初頭のグランジで流行したサーマル×半袖Tシャツの重ね着も、中年感が出てしまうので避けたほうが無難だ。
大人になった今、サーマルを着るなら、チョイ見せに限る。でも、重ねるのに最適な服を探そうとしても、そんなに簡単に見つかるものではない……。そんなときに頼るべきは、同世代のトップランナーが作る服。
ノンネイティブのスウェットは、まるでサーマルをチョイ見せするのを前提としたかのような、完璧な袖丈と着丈! さらに袖と裾が裁ち切りになっているから、着るだけでカート・コバーンに変身したようなこなれ感が演出できる。合わせるデニムの裾は、切りっぱなしで揃えるのもお忘れなく。
2/3