操作はとても簡単だが、ビデオデッキ側に意外な落とし穴も
アナReCの大きな特徴は、本体に直接映像を録画できる点にある。
ビデオテープの映像をデジタル化する従来の機器は、パソコンを利用するタイプが多かったため、セッティングや操作が少し難しかったのだが、アナReCの場合は、ビデオデッキと接続し本体に録画用のメディア(別売り)を差し込めば、あとはボタンひとつで録画できるしくみになっているのだ。
録画(デジタル化)の操作はとても簡単だが、意外と大変だったのが、アナReCとビデオデッキの接続だった。
といっても、手順自体は特に難しくはなく、単にケーブルを接続するだけなのだが、アナReCのパッケージには接続用のケーブルが同梱されておらず、自分で別途用意する必要があったのである。
同世代なら、このアナログケーブル(RCAケーブル)は、馴染み深いはず。かつては、家の中に何本も転がっていたものなので、探せばすぐに見つかるだろうとタカをくくっていたのだが……。いざ探してみれば、家になかったのはもちろん、家電店でも大きなところでないと置いていなかったのだ。
さらにいえば、肝心のビデオデッキについても同様。中古品を安価に入手できる思っていたが、今どきビデオデッキを扱っているお店なんて、リサイクルショップでもかなりレア。当然、家電店でもほとんど扱っておらず、ネットショップを見れば、新品だと数万円くらいのプレミア価格がザラだったりするのである。もはや、ビデオデッキは骨董品の域に達していたというわけだ。
もし、今でもビデオデッキやアナログのケーブル類を所持しているなら、大切に保管しておくのが賢明だろう。ちなみに、久々にビデオデッキを使う際には、ヘッドの汚れを落とすクリーナーも、あらかじめ用意しておくことをおすすめする。
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