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コモドオオトカゲの動きでゆっくり歩く

「コモドドラゴン」は、コモドオオトカゲというトカゲの一種の動きを真似たもの。体幹(胴体)をできるだけ固定し、四肢の関節だけを動かして前進するトレーニングだ。
「四肢を切り離すイメージで可動域ギリギリまで、腕の関節と脚の関節を大きく、ダイナミックに動かしてください。体幹を動かさずに行うことで、脊柱、骨盤、股関節、肩関節といった、動きをコントロールするうえで重要な部位の連動性を高めることができます。ポイントは力まないことです。力むと関節の可動域が狭くなり、連動性も低下してしまいます」。
●コモドドラゴン
時短高負荷
肩幅より広めに両腕、両脚を広げた状態で、指を大きく広げて四つん這いになり、トカゲが歩くように進む。このとき、膝を曲げて踏ん張っているほうの足は、つま先を少し外側に向けるのがポイント。
時短高負荷
一歩一歩、四肢の可動域を目一杯広げるイメージで、ゆっくり前進。10歩を5セットやれば、十分なトレーニングになる。
腕の関節を動かすときは肩甲骨を、脚を動かすときは股関節を、それぞれ大きく動かすように意識しよう。
「ただし、コモドドラゴンは日頃運動をしていない人や、関節が硬くて可動域が狭い人にとっては非常にハードルの高いトレーニングです。体が硬い人は、ストレッチをする意識でやってみましょう。とにかく、四肢を動かすときに体幹が大きく動いてしまうようでは意味がない。まずは肩甲骨を動かすこと(上半身)に集中して前進、次に股関節を動かすこと(下半身)に集中して前進、という具合にやってみてください」。
とにかく、ゆっくり、ゆっくり、四肢の動きに意識を集中して床を這う! そうすることで、尻まわり、太腿まわりなど、体の安定性を高める筋肉にも効率よく刺激を入れることができる時短高負荷トレーニング「コモドドラゴン」。特に「ひねり動作」が多いスポーツをやっている人にはおすすめだ。
「ジタンコウフカのススメ」
「忙しくて時間がない」「ジムトレもそろそろダレてきた」という男性諸君、ちょっぴりキツいけどサクッと終わるトレーニングはいかがだろう。キーワードは「ジタンコウフカ(時短高負荷)」。呪文のようだが、そこには科学の力を借りて効率よく体を変えるヒミツが隠れている。サッカーやラグビーの日本代表選手も通いつめる高地トレーニング施設のトレーナーに、理論と実践法を教わっていこう。上に戻る
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【取材協力】
ハイアルチ 吉祥寺スタジオ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-17-18
電話番号:0422-22-7885
営業:10:00~22:00(平日)、10:00~19:00(土・日・祝)
http://high-alti.jp/
空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」を、気軽かつ、リーズナブルに体験できる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。専門トレーナー指導のもとでのトレーニングなので、安全に効率よく鍛えられる。都内では、吉祥寺のほかに、三軒茶屋、代々木上原にスタジオを構える。
 
【Other Training Menu】
低酸素スクワット/低酸素プッシュアップ低酸素シットアップバーピースプリットランジスケーティングジャンプ/歩き方/ランニングマシン100mダッシュメンテナンス胸郭の回旋トレーニングジャンプ
楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真


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