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2020.03.04

ファッション

ジャンルの垣根超えた元古着バイヤーの今。何にも縛られないイノベーターの価値観

フロントランナーたちの足跡●どのジャンルにもいる、業界の先駆者やイノベーターたち。生き方や考え方はそれぞれ異なれど、共通するのは「ボーダーを作らない価値観」だ。同じく、ノーボーダーなモノ作りをしてきたコール ハーンと探る、彼らの足跡。
コール ハーン 公式サイト
初めてお会いした上諸真佐夫さんはモデルばりの雰囲気のある男だったが、何より驚いたのはしっとりとした肌だった。乾燥する冬の40歳を過ぎた肌とはにわかには信じられなかった。
上諸真佐夫 ナチュラルフードコーディネイターとしてオーガニック弁当の店を営む。古着バイヤーとして働くも、東日本大震災を機に飲食業界へ転身した異例のキャリアの持ち主。
上諸真佐夫●1977年4月23日生まれ。東京都狛江市出身。ナチュラルフードコーディネイターとしてオーガニック弁当の店を営む。古着バイヤーとして働くも、東日本大震災を機に飲食業界へ転身した異例のキャリアの持ち主。
「それこそ自然栽培の野菜のおかげではないでしょうか。皮のまま食べるとファイトケミカル(植物栄養素)がたっぷり摂れるんですが、これがアンチエイジングにいいと言われています」。
古着業界にいた上諸さんは2017年、オーガニック弁当店のオーナーに鞍替えした。それが自然栽培の野菜を看板メニューとする「愛菜食堂がじゅま〜る」。まったくの素人だったにもかかわらず、いまや10人のスタッフを抱え、一日100食以上の弁当をさばく、オーガニックフードの世界では知られた存在だ。その腕前が見込まれて、今年はカフェのプロデュースにも取り組んでいる。
「自然栽培の野菜はほっぺたが落ちるほど美味しかった。健康云々のまえに、まずはその感動を伝えたかったんです」。
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