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持たせた場合のシミュレーション「被害者目線だけにならない」

子供とスマホの話題は、子供が被害にあった場合の話に終始しがちだ。しかし、我が子がスマホを使った加害者になることだってありうる。その観点を忘れてはならない。我が子を加害者にしない。これは結果的に我が子を守ることにも通じているのだから。
わかりやすいのが歩きスマホ、ながらスマホについてだ。当人が交通事故に遭遇しやすくなるということは“さておき”、スマホに注意をとられたままぶつかれば、自分よりも小さい子供や、老人、杖をついた方などに怪我をさせてしまう可能性はいくらでもある。
将来、自分の子供を「電車乗降時までスマホを見続けて周囲の邪魔になっている恥ずかしい大人」にしないためにも、歩き&ながらスマホ(親の背を見て子は育つ。オトーチャンズも当然やらないこと)の危険性、恥ずかしさについて徹底しておきたい。
また、身体的に加害に限らず、友達とのSNSやメールのやりとりについても同様に、しっかり教えておく必要がある。実際に面と向かって聞けば、お互いなんてことのないはずの言葉も、メール文面では傷ついた、腹が立って仕方がない、そんな思いをした、させたことはあるはず。
まあこのへんのコントロールの難しさは、今日も今日とていい歳こいた大人がくりひろげているSNS上のしょーもない罵倒合戦を見ればわかるだろう。子供をあんなどうしようもない世界に進ませては絶対にダメだ。
ほか、高額なものだけに「友達が誤って踏んで壊してしまった」などの事故も子供同士のこととなると、どちらが悪いとも言えないような、ややこしい話になってしまう。そうした管理についても、周知しておきたいところ。
まだ小学生である我が子にスマホを持たせたら、被害に遭わずに使いこなせるのか。子供にスマホを与えてよいかどうかの判断基準はこれだけでなく、スマホを周りの迷惑にならないように扱えるか? までも考える必要がある。


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