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初心者にオススメの多肉植物

日照や気温条件がシビアな多肉植物の中でも、比較的育てやすい種をプロが伝授。小さいものなら数百円から売っているのでまずはここから。
[左]「エケベリア・ラウリンゼ」 [中]「アストロフィツム・ストロンギコロナム」 [右]「コチレドン・熊童子」
[左]靍岡さん推薦!「エケベリア・ラウリンゼ」
バラの花を思わせる葉の並びを特徴とする中米原産の種。原種から交配種まで、さまざまなバリエがある。「これも女性人気が高い種です。寒さにも強く、四季折々の顔が楽しめます」。
[中]靍岡さん推薦!「アストロフィツム・ストロンギコロナム」
サボテンの一種で、点が星のように並ぶことから有星類と総称される。「トゲがないサボテンです。サボテンは育てるのが難しいのですが、この種は丈夫なのでぜひ、挑戦してみてください」。
[右]靍岡さん推薦!「コチレドン・熊童子」
南アフリカ原産の種で、うぶ毛の生えた熊の手のような可愛らしい葉が目印。「女性にも人気の種で、秋口になると爪のあたりが赤く色づいてきます。紅葉が楽しめるんですよ」。
 

見た目で選ぶなら?

見た目の個性も、多肉植物の楽しさ。そこでコアフリークのお3方にコレは!という見た目の1本を選んでもらうと……レア種ばかり!!
[左]「アズテキューム・花籠」 [中]「アストロフィツム・複隆白条碧瑠璃鸞鳳玉」 [右]「ゲオヒントニア・メキシカーナ」
[左]遠藤さん推薦!「アズテキューム・花籠」
メキシコの山岳地帯に自生するサボテンで、こちらも成長が遅く稀少。「こうも立派なものは見たことがない。子株がぼこぼこ出たサマも格好いいですね」。余談だが値札は34万円也。
[中]靍岡さん推薦!「アストロフィツム・複隆白条碧瑠璃鸞鳳玉」
タイで品種改良されたサボテンの園芸種で、こちらは6〜7歳の1本。「白条とは白いラインがのるものをいいます。これは蜘蛛の巣状に張り巡らされた、複雑な模様がたまりませんね」。
[右]山野井さん推薦!「ゲオヒントニア・メキシカーナ」
自生地が限られ、成長がきわめて遅い稀少なサボテンだが、加えて山野井さんのツボに刺さったのは、棘じゃなく色。「薄く白みがかった色合いが最高です」とさすが視点がマニアック。
 

三者三様。お気に入りの種類

強い日差しや風からアノ手コノ手で身を守るよう進化したといわれる多肉植物は、色も形も多種多様。お気に入りを見つけるのも楽しい。
[左]「パキポディウム・グラキリス」 [中]「ハオルチア・黒水晶」 [右]「オペルクリカリア ヒファエノイデス」
[左]遠藤さん推薦!「パキポディウム・グラキリス」
幹の太いコーデックス(塊根植物)と呼ばれるジャンルの定番種。野性味溢れる容姿だが、春先には可憐な黄色い花を咲かせる。「比較的育てやすく、入門編としてもオススメですよ」。
[中]靍岡さん推薦!「ハオルチア・黒水晶」
南アフリカ原産。ぷっくりした葉と窓といわれる透明な肉質が美しい小型種で、価格は数百円〜数十万円強とピンキリ。「半日陰で育つので、日照が確保しづらい都心でも育てやすいです」。
[右]山野井さん推薦!「オペルクリカリア ヒファエノイデス」
マダガスカルに生息するウルシ科の一種で、表面に微毛を生やす可愛らしい葉と樽状の太い幹のアンバランスさが楽しい。「入手困難だけに一度は育ててみたい植物です」。
 
取材した専門店はココ!
入門種から超稀少種まで揃う、多肉植物の専門ショップ
入門種から超稀少種まで揃う、多肉植物の専門ショップ「鶴仙園」
1930年にサボテンの専門業者として創業した鶴仙園。現在は多肉植物全般を扱い、日本有数の品揃えを誇る。写真は本店屋上の温室で撮影したもの。温室へ入る際はリュックを脱ぐなどマナーも大切にしたい。
鶴仙園 駒込本店
住所:東京都豊島区駒込6-1-21
電話番号:03-3917-1274
営業:10:00〜17:00、火曜定休(※営業日はHPで確認)
http://sabo10.tokyo
鶴仙園 西武池袋店
住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 9F屋上
電話番号:03-5949-2958
営業:10:00〜20:00 無休
 
河野優太=写真 秦 大輔=文 菊地 亮=編集


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