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カーナビの“近未来”に興味がある人には、強くオススメしたい

さて、ここまでの記事を読んで「だったら運転席の前方に取り付けるタイプのスマホホルダーを買えばいいのでは?」と思った人もいるはず。その疑問に関しては、半分正解で半分間違い、というのが筆者の答えだ。
確かに運転席の前方に取り付けるホルダーを使い、横位置でスマホナビを利用すれば、HUD-2020とだいたい同じような感覚で運転ができるし、Android AutoやCar Play以外の環境も利用できる。画面が浮き上がってみる、ということに対し特に魅力を感じないなら、ホルダーを購入したほうが経済的だろう。
一方、HUD-2020を使う最大のメリットは、約4万円の投資でAndroid AutoやCar Playの機能がフル活用できる点にある。元々、Android AutoやCar Playはスマートフォン単体ではなく、対応するカーナビ専用機などと連携して利用するのが基本。特にCar PlayはiPhone単体では機能しないため、HUD-2020はCar Playをリーズナブルに利用する有力な選択肢ともいえるのだ。
HUD-2020でCar Playを利用した画面
HUD-2020でCar Playを利用した画面(写真はメーカー提供)。
以前は開発途上という印象が強かったAndroid AutoやCar Playだが、ナビはもちろんメッセージやスケジュールの確認から最新ニュースのチェックまで、スマートフォンの機能を運転中でも安全かつ快適に利用できる進化を着実に遂げており、自動車メーカーも、新車種で積極的な対応を見せている。
その点でAndroid AutoやCar Playは、いわばカーナビの近未来を知るうえで、かなり重要な存在となっていくはず。対応する新車種への乗り換えを前に、Android AutoやCar Playの便利さを知っておきたいなら、浮き上がるディスプレイという付加価値が付いたHUD-2020は、チェックすべきガジェットといえるだろう。
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石井敏郎=文・写真
1970年横浜市生まれ。Windows95発売時よりテクニカルライター&編集者として活動。現在はITのほか、音楽やファッション、フィジカル系の記事執筆を行っている。


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