視界がかすむ、近距離のピントが合いにくい……。老眼は、自身の“経年”を実感するもののひとつだ。でも、お洒落な老眼鏡にさえ出会えれば、その切なさは半減する。
それは、着用者のライフスタイルに寄り添う良眼鏡となるのだ。
センスの良い老眼鏡、作ります
自分の“衰え”を実感するのはつらいし、それを補うために不本意な思いをするのであればなおさら。かかりつけの眼科医に老眼を指摘された相澤さんも、少し悩んだ。
「小さい頃から目が悪いので覚悟はしていましたが、細長くて“いかにも”といった老眼鏡には違和感があって」。そう二の足を踏む彼の背中を押したのは、デザインの力だった。街中のゾフで子供用のメガネを選んでいると、旧知の仲であるベドウィン & ザ ハートブレイカーズの渡辺真史さんが手掛けた「VC」シリーズに目が留まる。このフレームに老眼用のレンズが入れられると知り、思わず手も伸びた。
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