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走ることの目的がアップデートされてきた

「走り始めた当初は、走れる距離が伸びること、タイムなどで成長を感じられることや、ラン仲間としていろいろな業界の人脈が広がることが楽しくて、のめりこんでいきました。一番走っていたのはスポーツメーカー系企業のメンバーだったころでしょうか。仕事もスポーツも全力でした。でもここ最近はちょっとしたスタンスの変化を感じています。結婚、転職、子供の誕生とライフスタイルの変化があってレースに参加する割合は減ってきた一方で、仕事では重責を担い、ストレスがのしかかることも多くなりました。そうしたときに走ることは脳のリフレッシュ、気持ちの切り替えになっているんです」。
反対に走っていないとき、つまり走れる時間を取れないときは、脳がクリアになっていないような気がしてどうにも調子が出ないそう。
「それに気付いてからは、疲労を感じているときこそ少しでも走れるように心がけています。走れているときのほうが仕事も調子がいいんですよ。今の自分にとってのランニングは、始めたばかりの頃のような競技性は薄くなりました。むしろ日々の身体・メンタルのバランスをとるための欠かせないものといった感じになっています。もっとも、競技的な結果を出すためのトレーニング時間が捻出しにくいという面もありますけど」。


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