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ホテル、行かない?」と誘いたくなるホテルが増えていることは既にお伝え済みだが、2月1日(土)にオープンする「K5」もなかなかスゴい。

場所は日本橋兜町。かつては東京証券取引所を中心に日本のウォール街なんて呼ばれていたエリアだが、株の電子化などを要因に衰退。その復興を目的とした再開発が現在進行中で、そのプロジェクトのひとつとして誕生するのが「K5」である。
建物は、日本初の銀行として1923年に建てられた地上4階、地下1階の5フロアからなる石造りのビル。
かつて、このあたりで最も高かった元第一銀行の建物。西洋建築の様式を多く取り入れたモダンな外観。どこかヨーロッパのムード漂う大正時代の建物は、昭和、平成というスクラップ&ビルドの時代を生き抜いた貴重なもので、それを、スウェーデンのデザイン集団「CLAESSON KOIVISTO RUNE(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)」がリノベーションしている。
「K5 LOFT」。藍染のカーテンの向こうにベッドがある。右奥の開いている扉の先はバスルーム。最上階のスイートルーム「K5 LOFT」は80㎡(2名1泊13万円 ※シーズンによって変動あり)。天井高は、通常の2フロアをぶち抜いたほどの4.5m超えで開放感満点。

目線の高さで部屋の写真を撮っても、広角レンズでない限り天井は入らないほどだ。
その空間に心地良く反響するのはターンテーブルに乗ったレコードの音。K5では全部屋にレコードセットが置かれていて、アナログなゆったり時間を過ごせるようになっている。
輝く銅の扉が並ぶ宿泊フロアの廊下。モザイク調の床もモダンだ。“アナログ”といえば、各部屋の扉やエレベーターはすべて銅。これも経年変化を楽しむためのもの、というから驚きだ。
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