セレブたちがこぞって履くブランドが生まれるまで

レオナルド・ディカプリオをはじめ、マシュー・マコノヒーやエマ・ワトソン、アシュトン・カッチャー、バラク・オバマなど、錚々たるセレブたちがオールバーズのシューズを着用している姿が目撃されている。そんな気鋭のブランドが去る1月10日、原宿にコンセプトストアをオープンさせた。

オールバーズは、履き心地の良さとミニマルなデザイン、そして、天然由来の素材を採用したサステイナブルなモノ作りが注目され、たちまち話題になった。
「影響力のあるセレブが着用してくれて、口コミを中心に広がっていったんだ」と、ブランドの代表であるジョーイさん。
バイオテクノロジーの専門家である彼と、サッカー元ニュージーランド代表のティム・ブラウンさんが、お互いの妻を通して出会い意気投合。違ったキャリアを歩んでいた2人が、2016年にサンフランシスコでブランドをスタートさせた。
「カジュアル化が進んでいたトレンドの中で、履き心地が良く、ライフスタイルに合ったシューズが欲しいというニーズにピッタリと合ったんだと思う」とジョーイさんは語る。そして、「石油由来の化学製品をなるべく排除した製品を作るのが我々の目標」と言う。
地球環境から悪いものを吸収して良いものを吐き出す、まるで木のようなシステムが彼らの目指すビジョンだそうだ。

シューズのアッパーに採用されているファブリックは「ウール」と「ツリー」の2種類。
ウールは、高級スーツにも使用されるミラノの生地ブランド「レダ（REDA）」と開発した、ニュージーランド産のメリノウールを採用。足をふんわり優しく包み込む柔らかな履き心地が特徴だ。
暑いときは涼しく、寒いときは温かく、吸湿発散性や消臭性にも優れているので素足でも履ける。これまでに感じたことのないフィット感は「史上最高の履き心地」の評価に偽りはない。

もうひとつの「ツリー」は、ユーカリの木から作られたパルプ繊維を使用した、軽量で通気性に優れるメッシュアッパーが特徴。ユーカリ素材は肌触りがさらりとしていて湿度の高い日本の夏にも重宝しそうだ。どちらも、まるごと洗濯機で洗えるので、いつでもピカピカでフレッシュに保てるのが嬉しい。