どこに行くにもスニーカーでOKだと思っていたのにどこかで分別がつくようになり、「さすがにここでは」なんて自制するようになった覚えがある人、手ぇ挙げてー。
いますね、チラホラ。
でも結局はスニーカーが好きなんですよ、みんな。格好いいし、そもそも楽だし。そこに大人っぽさまで加われば無敵だし。
そう、その“大人っぽさ”が問題なのだが、「格好良く」て「楽」で「大人っぽい」という3つの条件を見事に満たすスニーカーを、ミラノコレクション中に訪れたトッズの旗艦店で見つけた。それが、この「ノーコードX」だ。
プロダクトデザイナーのソク・ヨンベさんを迎え、これまでの発想にはなかったスニーカーを作り上げていくラインとして2018年に初代がローンチ。みるみるうちに人気となり、先日、その4代目がミラノで発表されたのだ。
ニットアッパーにカーフレザー、ラバーパーツという異素材を組み合わせ、メタルのコードストッパーを使ったシューレースが、品のあるハイテク感を醸し出す。
横から見ると、さりげなくブランドのイニシャル「T」を象っていたり、ヒールにペブルを配したり。随所にアイコニックな仕様をまぶしたセンスにニンマリ。その時点でソク・ヨンベさんの術中に見事にハマってしまっている恰好だ。
そして、ひと度足を入れれば、その感動はさらに倍。トッズが培ってきた靴作りのノウハウを凝縮させた“見えないところ”へのこだわりがハンパじゃなく、ソフトなクッション性とニットアッパーゆえのフィット感で、もはやスニーカー以上の快適さを満喫させてくれる。
「既存のコード(規則)に生じる変化に対応するプロダクトを作る」というコンセプトで始まった「ノーコード」。4代目のプロダクトを見る限り、トッズは現代にフィットする新たなコードを見つけた感がある。
“4代目”は当然ミラノでも評判だったのだが、日本での発売日となった先週末、販売店となったトッズ銀座本店はじめ、メンズの取扱店舗には多くの人が集まった。ということで、冒頭で手を挙げたのに「ノーコードX」を知らなかった人は、マストでチェックしておくべし。
[問い合わせ]トッズ・ジャパン 0120-102-578