自由でこそのファッション。でも、自由とは責任の裏返し。そこに折り合いをつけることは、社会で生きるうえで絶対に必要だ。その懸け橋となるサステイナブルな服、あらためて今年こそ。
「イコーランド」のTシャツ
綿花栽培者やデザイナーの名前までタグに掲載し、“信頼できる服作り”を提唱するジャパンブランドより。コールドプレスジュースの搾り果実や流通から漏れた食材、草木などを染料に使った「ボタニカル・ダイ」により、植物成分すべてを繊維に付着。絶妙なニュアンスカラーを表現した。これぞまさに、優しく自然な色合いだ。
「ジースター ロゥ」のニット
小気味良くボーダーを配したブランドの定番人気ニット。マザリンブルー、アーミーグリーンと呼ばれる繊細な2色は、今季のメインカラーでもある。使い勝手のいいニットは、毎日着たくなるもの。ゆえに今作は、100%オーガニックコットン製。自宅で洗濯できるから、気兼ねなく着られる。
「ヌーディージーンズ」のパンツ
リペアの“生涯無料”を謳うデニムに代表されるように、エコなスタンスを貫くブランド。こちらのチノパンも同様に、オーガニックコットンを使って環境面を考慮した。センタープレスの入ったゆったりめのシルエット。程良い光沢もまた、大人にちょうどいいんだ。
「ウォーン エンバイロメント ミー」のパーカ
「WORN ENVIRONMENT ME」、直訳すれば「環境を着る」。ダイレクトなブランド名を冠するこちらは、特に海洋保全に軸足を置いてモノ作りを追求する。清潔感のあるブルーが印象的なフーディも、再生ナイロン&再生ポリエステルに伸縮素材を掛け合わせ、主な原料は不法投棄された漁網なのだから恐れ入る。さらに、海岸環境の保護を目的とする組織、サーフライダー・ファウンデーションに売り上げの5%が寄付されるのだ。
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