エルメスの「シェーヌ・ダンクル」といえば、錨(いかり)をモチーフにしたチェーンブレスレットの名作。キレイめコーディネイトに遊び心を加え、ラフなデニムスタイルに優雅な雰囲気を添える憧れのアクセサリーだ。毎年、オーシャンズのスナップ特集でも身に着ける人が多く、支持率が高いとわかる。
そんなシェーヌ・ダンクルのコマのモチーフを、より構築的な、マスキュリンなフォルムで表現したのがこの「デルタ」シリーズの新作カラビナである。
素材はステンレスで、表面はヘアライン&ポリッシュの2種類の磨きで仕上げている。実に男らしい。実にカッコいい!
使い方はごく一般的なカラビナと同様だ。写真のようにキーやチェーンなどを付けて、ベルトループやトートバッグのハンドルに引っ掛ければOK。僕らの着こなしに、これほど上品にアクセントを利かせてくれるアクセサリーはまずない。
わずか1コマのシンプルなアクセサリー。しかしながらその1コマは、傑作誕生の瞬間という1コマを見せてくれたのであった。
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文