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重ね塗りが基本。同じパネルはその日のうちに最後まで

塗料には主に油性と水性があるが、今回は水性塗料を使用した。水性塗料は油性と比べて匂いがほとんどないので「自宅の駐車場などで塗装しても近隣から苦情を受けないというメリットもあります」。
左がボディ用のイエローの塗料で、右が希釈剤。今回のフィアット・パンダのボディ用には3kg、ルーフ用に1kgの水性塗料を用意してもらった。
まずは塗料の缶に書かれている「希釈率」を確認して、バケツに塗料と希釈剤を入れる。ちなみにタカラ塗料の塗装セットにはバケツと、バケツ内にピッタリはまるメモリ付き容器が入っている。
メモリ付き容器をバケツにセットして、例えば希釈率を10%にしたいなら、水10+塗料90(=希釈率10%)を入れるのが簡単だ。内側にメモリが書かれたバケツを使うと便利。
塗料が足りなくなったら、もう一度同じ作業を繰り返して塗料を作る。その際、希釈率が違うと、色が変わるので注意が必要だ。
恐る恐る、塗料のついたハケをボンネットの上に乗せる…… あれ? 思っていたより薄い?
「最初は少し薄く感じるかもしれませんが、2回3回と重ね塗りすることで、本来の色に近づきますよ」。重ね塗りが基本なのだ。また一度塗ったら乾くまで待つこと。その間、別の部分を塗るようにしよう。
一度全体に薄く塗って、2回目の重ね塗り中。
ただし、例えばボンネットや、左ドアなど、継ぎ目のない同じパネル部分は、塗り始めたらその日のうちに仕上げるのが原則。そうすれば色が途中で変わったりするリスクが減るからだ。
やってみて分かったのは、ボンネットがいちばん塗りやすいこと。最初はまずはボンネットで練習してみるといいかもしれない。
ローラーだと凹凸部分は塗り残しができやすいのと、強くローラーを押しつけると液ダレして、それがほかのパーツに垂れる可能性もあるので要注意だ。

まあ細かな部分は前回の「愛車をDIYでオールペン。誰でも最高に仕上げるコツ」を見ていただくとして、「プロじゃないんだから、塗りミスがあって当たり前です。そんなミスも愛車の味と考えたほうが楽しいですよ」と田島さん。
ですよね〜。ハミダシ上等! そもそも、なんでDIYで塗っているかって言ったら、楽しむためだから。愛車を塗る!っていう遊びをまずは目一杯楽しんで!


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