OCEANS

SHARE

休日に子供と出かけたい図書館という「テーマパーク」

本との出会いの場所として、もうひとつ忘れてはならないのが図書館だ。読みたい本がいつも貸し出し中、最新の本も少ない。返却の手間を考えれば買ったほうが早い。などと社会人になってからは縁遠くなってしまった方も多いかもしれない。しかし、図書館には書店とはまた違った魅力と、子供を連れていく意味がある。
図書館は新しい本より古い本が多く並び、全体的に地味である。が、そこがいい。無機質にずらりと並んだ本棚からまだ見ぬ知識の海が広がっていることを視覚的に体感できる。それが図書館の長所だ。
もっとも、最近は無機質な図書館ばかりではなく、我々が子供の頃にはなかったようなデザインやコンセプトを持つ、“楽しめる図書館”が各地にできている。今までと違うアプローチで本の良さ教えてくれるこうした施設にも注目しておくべきだろう。いずれにせよ、図書館は知のテーマパークとも言える存在であり、お堅く考えず娯楽施設に出かける気安さで子供を連れていってやりたいものだ。
なお、図書館独特の無機質さ、コレクション感は、オトーチャンズの少年心にも刺さるものがある。子供そっちのけで楽しむことのないよう注意しておきたいところだが、そうした姿を見せることで子供が本の魅力に気づいてくれるならその限りではない。


4/4

次の記事を読み込んでいます。