OCEANS

SHARE

面倒でもリアル書店に子供を連れて行け!

今の時代、ネット書店で注文すれば、必要な本は翌日に届く。一方、リアル書店は当然ながら足を運ぶ時間を作る必要があり、結局お目当ての本がないこともよくある。それが面倒だからと本を入手するタイミングまで逸しては本末転倒、ネット書店や電子書籍も大いに利用すべきであろう。
しかし、それでも子供と一緒に書店に行く機会は積極的に作るべきだ。ネット書店の“オススメ”は過去の閲覧履歴に頼ったもの。ゆえに、それまで興味も湧かなかったタイプの本を衝動的に手に取り、新しい読書の世界を広げていく……。こうしたリアル書店に転がっている偶然が起きるチャンスは、過去の閲覧履歴に頼ったオススメを提供するばかりのネット書店には無い。
そうした子供と本との良い出合いを邪魔するもののひとつが「せっかく本を読むなら、頭を良くしてほしい、勉強に役立つものであってほしい」などの親のセコい考え。普段から真面目な本、難しい本にチャレンジすることが偉い、といった刷り込みをしていては、親に褒められる本選びをする子供になってしまうだろう。
一見教育的には役立たなそうな本であってもいい。何はさておき、「知りたい!」「読んでみたい!」という、子供の無為な欲求からの本選びを、オトーチャンズは応援してやってほしい。


3/4

次の記事を読み込んでいます。