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他愛もない妻との雑談のなかに、子供との関係性を構築するヒントあり

また、上記のコメントの上から4つ目と5つ目にあるように、子供ができなかったことに対して、理不尽にけなしたり怒ったりするというのも、普段の子供の様子を見ていないからこそ、ではないでしょうか。
コメントをくれたお母さんたちは、子供が日頃どれだけ努力し、一生懸命やっているか、その過程をちゃんと見ているのでしょう。それに対して、パパたちは、その場のことだけを見て怒った。たぶん、お母さんたちも、普段は怒ることもあれば、優しく励ますこともあり、それらを繰り返して、子供を応援しているのだと思います。
では、これらの夫婦間のギャップをどう埋めるのか。パパと子供の関係性をよくするにはどうしたらいいのかと考えてみると、普段の妻の話に耳を傾けることが大事だと思うのです。
ママたちはよく「帰宅した夫に、その日にあったことなどを伝えても、上の空で聞いてたり、あからさまに面倒くさそうな顔をする」と言います。
でも、実はそういった妻たちの日々の雑談や報告、愚痴のなかに、子供の様子を知るヒントがあったりするわけです。だから、妻の愚痴も、面倒くさがらずに聞いてみてください。それをよく聞くことで、普段子供と接する時間が少ないパパたちも、毎日の子供の様子を把握することができますし、さらにはママ自身も「パパは話をよく聞いてくれる」と、夫への満足度が上がるというもの。
そのうえで、一緒に考えて方針を決定すれば、夫婦で子供への接し方に一貫性がないとか、妻がパパの叱り方に不満を持つということもなくなり、一石二鳥ということになると思います。
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「モンスター夫が許せない」
夫が、特に深い意味はなく気軽に発した言葉や行動が、実は妻にとってはカチンとくることがある。それにより、知らず知らずのうちに夫婦の溝が深くなってしまっているかも。妻たちが「これは許せない」と感じるツボがどこにあるのか、子育て中の女性200人にアンケートを実施し、結果を見ながら、現役ママである筆者の解説を交えて紹介する。上に戻る
相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
石井あかね=イラスト
ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

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