「ジタンコウフカのススメ」とは・・・格好いい体を手に入れたい、でも、時間がない! そんな多忙なビジネスマンたちが注目するトレーニングメソッドである「高地(低酸素)トレーニング」。
それが街中でできてしまうトレーニングスタジオ「ハイアルチ」のプロデューサー兼フィジカルコーチの新田幸一さんに、時短高負荷トレーニングをレクチャーしてもらう。今回のテーマは、冬だからこそ
時短高負荷でできる有酸素トレーニングだ。
【教えてくれる人】新田幸一さん高地トレーニングを街中で体験できるスタジオ「ハイアルチ」の開発者であり、プロデューサー。長年のトップアスリートたちへの指導経験を活かし、高地トレーニングの効果を最大限に引き上げるメニューを構築。現在は、浦和レッズの槙野智章選手をはじめとしたトップアスリートのほか、大学駅伝の選手たちのトレーナーも務めている。
ぶるぶる震えるほど、体脂肪はガンガン燃える!
“体脂肪を溜めにくい体”をつくるうえでは、時短高負荷トレーニングが最高のメソッドではあるものの、“体脂肪を減らす”という意味では、長時間低負荷の有酸素トレーニングに軍配があがるというのが現実だ。
しかし、時短高負荷トレーニング信奉者としては、ダラダラと運動をし続けるというイメージが強い有酸素トレーニングは苦痛でしかない……。そこでおすすめしたいのが、低酸素ならぬ、
“低気温”有酸素トレーニングだ。
「気温が低くなればなるほど、有酸素トレーニングを時短高負荷化させることができるんです。その理由は、
ヒトの体が熱をつくるときにエネルギーを大量に消費するから。
外気温が下がると、体は体温を下げないように、ミトコンドリアをフル稼働させて熱をつくろうとする仕組みを持っています。ミトコンドリアが熱をつくるには燃料が必要になるわけで、その燃料というのが、みなさんが減らしたい糖や脂肪ってことです。つまり
気温が低い冬は、夏より多くの糖や脂肪を消費できるんですよ」。
新田さんによれば、
たとえジッとしていても、夏より冬のほうがエネルギー消費量が多い。ということは、
冬こそ体脂肪を燃やすチャンスというわけだ。これは朗報!
「寒いと肩がこったりしますよね。ツラいけど、それも
体脂肪燃焼という観点からすると最高なんですよね。体は筋肉を震わせ、硬くすることで熱を発生させるんです。寒さを感じるとブルッとしたり、体が縮こまったりするのも、熱を逃さず体温を維持するためなんですよ」。
例えば、マラソンなどの持久系の競技で体を冷やすと、スタミナ切れを起こしやすくなる。それは、体が体温を維持するためにたくさんのエネルギーを使用してしまうため、走るために必要なエネルギーが足りなくなってしまうからだ。
「だから、
冬はひと駅手前で降りて歩くとか、エスカレーターを使わずに階段を使うとか、そのくらいでもけっこうな量の体脂肪を燃やせちゃうんです。時間のかかるランニングやウォーキングをトレーニングに組み込みたくないという人にはおすすめです。とはいえ、冬はせっかくのチャンスなので、
正月太りが気になる人は30分でもいいから有酸素トレーニングに挑戦してほしいですね」。
冬だからこそ、ほんのちょっとの有酸素運動で、溜まりに溜まった体脂肪がみるみる落とせる! では、具体的にどんな歩き方が有効なのだろうか?
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