このようなスタイルに至るまでには、やはりトレイルランニングの影響が大きかったそう。 「トレイルランナーって、走ることを競技としてではなく、自然と対話するための手段として楽しんでいたり、ライフスタイルの中に溶け込ませてる人が多いんです。レースで優勝するようなアスリートでも、どちらかというとナチュラルでカジュアルな、スポーツスポーツしていない人が珍しくありません。実はライフスタイル的な側面のあるアクティビティなんですよ。だから自分が着る服も、お店で扱うウェアに関しても、日常、ロード、トレイルみたいに分けたくないんですね」。 「手前味噌ですがキャップはオリジナルで作っているブランドのもので、THIS IS MY SPORTSWEAR(ディス・イズ・マイ・スポーツウェア)というそのまんまのネーミングです。自分が気に入っていて、必要十分な機能があれば、それってその人にとって十分じゃないの? がコンセプト。 トレイルランで被るなら、よく汗を吸って、軽くて、視界を確保するためにツバが短く、使わないときは折りたためるソフトな素材のものがいい。そのうえで普段から被りたいなと思えるノリのデザインにしています。お店で仕入れるアイテムも同じような目線でセレクトすることが多いですね」。