明治、青学、立教、中央、法政。この5つの大学は、頭文字をとってMARCHと呼ばれ、偏差値が同じくらいなことから、受験ではこのなかからどこを選ぶかが議論になることも多いです。
だけど5大学が並んだとき、法政よりも青学の方がブランドイメージが高く感じませんか?
箱根駅伝の結果は偏差値よりもブランドイメージを上げるんです。そして青学の受験者数が上がったということは、落ちた大学もあるわけです。
このMARCHの中で、
一校だけ長期間、箱根駅伝本選出場から遠ざかっている大学があります。それは
立教大学です。
そこで、ついに
立教大学が箱根出場に乗り出しました。立教大学は
3年後に開学150周年を迎えます。
箱根駅伝は4年後100回大会を迎える。
「150周年に100回大会に出る」。
このプロジェクトのために、今年から立教大学は陸上部の強化を始めたのです。駅伝監督として白羽の矢を立てたのは、立教大学のOBではなく、中央大学出身で箱根駅伝をはじめ、世界の陸上シーンで活躍した上野裕一郎氏。そして寮や練習環境も整備しました。
箱根駅伝が強い大学に行けば、正月が楽しい。里帰りして「あなたの大学いいね」って言われたらうれしいですよね。箱根駅伝は新入生だけでなく、卒業したOBたちの楽しみでもあり、それを提供し続けられる大学というのは魅力的に映るんです。
それくらい、今や大学も箱根駅伝を重要視しているのです。
お子様をお持ちのオーシャンズ読者のみなさん! 受験を考える時期には予備校の評価だけでなく、箱根駅伝の結果も考慮してみるといいですよ。まずは今大会の結果が、受験者数にどう影響を与えるのかをウォッチしてみましょう!
西本武司さん●中長距離レースや駅伝に関する世界の情報を配信する「EKIDEN News」主宰。トークショーや、松浦弥太郎著『それからの僕にはマラソンがあった』(筑摩書房)にて対談を行うなど、幅広い分野で活躍。「あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド2020」を今年も監修。公式ツイッター(@EKIDEN_News)もチェック!
林田順子=取材・文