箱根駅伝を面白くする10句 〜その参〜「箱根のあとは受験戦線に異変あり!?」

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箱根駅伝のゴールを見届けて、多くの人たちが「いや～今年は◯◯大学が強かったね～」などと言いながら、テレビを消すことだろう。
けれども、駅伝マニア集団「EKIDEN News」を主宰する西本武司さんは「ゴールのあとにこそ、いろいろな楽しみがあるんです！」と断言。
なかでもぜひチェックしてもらいたいというのが、箱根駅伝が受験に及ぼす影響だ。

【10句】
箱根駅伝のあと、受験戦線に異変あり!?

大学によって変わるものの、私学の願書受付は1月上旬から行われることが多い。つまり箱根駅伝の勝ち負けが倍率に大きく左右するんですよ。
そんなバカなと思っていませんか？ 考えてみてください。自分が高校生だとして、日東駒専（日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学）で迷ったら、決め手はブランドイメージになるでしょ？

偏差値が同じだとしたら、明るい大学だなとか、ちゃんとしてるなとか、強いな、なんか勢いがあるなというイメージが、自分に合いそうかどうかの判断材料になる。
だから箱根駅伝は大学をブランディングするいちばんの場所なんですよ。もちろん、野球、サッカー、アメフトと大学スポーツはいろいろありますが、視聴率30%を取れる競技はありませんから。
山梨学院大学は箱根の常連校でしたが、近年は予選会にまわることも多くなり、強いイメージが崩れてきました。今までは附属高校からストレートに大学へ行っていた選手たちが、箱根で走りたいがために、ほかの大学へと進学するケースも増えています。
受験に大きな影響力を及ぼしたのは、東洋大学の柏原竜二選手と青山学院大学です。

受験料は3万円以上します。ストーンズのライブ並みの値段です（笑）。
柏原選手が山の神として活躍していた時代には、東洋大学は受験料の収入が億単位で上がりました。
青学の受験者数も、青学が優勝をした頃から右肩上がりに増えています。少子化が叫ばれるなか、箱根駅伝のインパクトはそれだけ大きい。