冬の自宅トレをサポートする最新ガジェット●北風吹きすさぶ寒い季節は、ジムへ出かけるのもおっくうになりがち。そこで揃えておきたいのが、自宅トレーニングのモチベーションを高めるフィットネス系ガジェットだ。単調なトレーニングもガジェットの力を借りれば楽しく効果的に実践可能。冬こそバッチリ鍛えておこう。
![ガジェット](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/24891/images/editor/626f6e841ddc26514385069fa901f93aad4592b7.jpg)
振動などを検知するセンサー内蔵の「スマート」な新型ダンベル
自宅で手軽にできるトレーニングを支援する器具として、多くの男性がイメージするに違いないダンベル。100円ショップでも販売されていることもあるので、すでに所持している人も意外と多いのではないだろうか。
とはいえ、ダンベルを使ったトレーニングを自宅で実践するとなると、これが結構難しいもの。シンプルな器具だけに、正しいフォームを意識しなければ効果が発揮されないのはもちろん、トレーニング手順も単調だったりするため、よほど根気のある人でない限りすぐに飽きてしまう。勢い込んで始めたものの、気づけばダンベルがドアストッパー替わりに、なんてケースも多いはずだ。
そんなダンベルのジレンマを、IoTによって解消してくれそうなガジェットを見つけた。それが、今回体験したスマートダンベル「MOVE IT(ムーヴィット)」である。
「gloture.jp」での販売価格は1万3000円(税込み)。写真の色のほかにグレーも用意されている。ムーヴィットの心臓部は、振動などを感知するセンサーユニット。ウェイト部は交換可能となっており、購入時に0.5kg、0.75kg、1.0kgの3種類から選ぶことができる。
ウェイトの数値を見て、「ちょっと物足りないのでは?」と思うかもしれない。確かに、通常のダンベル・トレーニングの場合、このウェイトだと男性にはちょっと軽めだが、実はこの「軽さ」には意味があることが後に判明する。では、ムーヴィットを使ったトレーニングの体験結果をレポートしていこう。
トレーニング動画にあわせ体を動かすことでポイントアップ!
ムーヴィットは、スマートフォンやタブレット端末と接続して使うのが基本だ(iOSとAndroidに対応)。事前に専用アプリをインストールし、Bluetoothで機器の登録を行えば準備完了となる。
「Move IT」アプリの初期設定画面。まず機器の登録や運動目標の設定を行う。ダンベル以外の製品と共用になっているほか、英語のみ対応なので若干わかりにくい印象があるが、設定は特に難しくはない。センサーを内蔵したダンベルがスマートフォンと連携するということだったので、画面や音声の指示により、一般的なダンベル・トレーニングを指導してくれるものと思っていたのだが……。
実際にアプリを操作してみると予想外、というか予想の斜め上をいく画面が表示された。なんとムーヴィットで行うダンベル・トレーニングは、ダンベルを持って行うダンス系のエクササイズだったのである。だから、敢えて軽めのウェイトがラインナップされていた、というわけだ。
最初に設定した運動目標に応じたトレーニングメニューから、好きなものを選ぶ。残念なことにメニューの解説表示は中国語のみだった。ともあれ、ダンベルを手にトレーニングを開始。メニュー画面をタップするとトレーニング動画が表示された。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/24891/images/editor/90638a168628f3bf690b1a3238d6949db03fe483.jpg)
映像にあわせて、ダンベルを持ちながら体を動かすということのようだが、当然ながらスマートフォンを手にしたまま、というわけにはいかない。そこで、こんな感じで地面に置いたスマートフォンを見ながら運動をすることに。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/24891/images/editor/7804ffbd3b2143f51d74fda1e9f89c47a3c3dba6.jpg)
当然ながら、これでは正しいフォームで体を使うことができないので、ちゃんと運動したいなら、スタンドなどでスマートフォンの位置を調整するか、キャスト機能を使いテレビやPCにスマートフォンの画面を映しておいたほうがよさそうだ。
とはいえ、ただ映像を見ながら体を動かすだけなら、ダンベルが「スマート」である意味がないよなぁ、と思っているとスマートフォンから軽快なアラート音が鳴り響いた。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/24891/images/editor/a6444471a12e13c095230bd3064fc85dd33585cf.jpg)
画面をよく見ると、トレーニング風景の下に人型のアイコンが流れている。どうやら、この流れるアイコンが、動作のタイミングを指示しているらしい。アイコンがセンターにくるタイミングと、映像のように体を動かすタイミングが一致すれば、アラート音とともにポイントが加算されるようだ。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/24891/images/editor/78b19681cd9b621673ba1997bc5690a84cb6fa00.jpg)
ピンと来た人も多いだろうが、ムーヴィットは要するにゲーセンで人気の「ダンスダンスレボリューション(DDR)」のダンベル・トレーニング版、というわけだったのだ。ダンベル・トレーニングというよりは、ダンベル・エクササイズといったほうが適切かもしれない。
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