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2019.12.25

ライフ

ゲーム感覚で筋トレを楽しむ。スマホとつながるダンベルの実力は?

冬の自宅トレをサポートする最新ガジェット●北風吹きすさぶ寒い季節は、ジムへ出かけるのもおっくうになりがち。そこで揃えておきたいのが、自宅トレーニングのモチベーションを高めるフィットネス系ガジェットだ。単調なトレーニングもガジェットの力を借りれば楽しく効果的に実践可能。冬こそバッチリ鍛えておこう。
ガジェット

振動などを検知するセンサー内蔵の「スマート」な新型ダンベル

自宅で手軽にできるトレーニングを支援する器具として、多くの男性がイメージするに違いないダンベル。100円ショップでも販売されていることもあるので、すでに所持している人も意外と多いのではないだろうか。
とはいえ、ダンベルを使ったトレーニングを自宅で実践するとなると、これが結構難しいもの。シンプルな器具だけに、正しいフォームを意識しなければ効果が発揮されないのはもちろん、トレーニング手順も単調だったりするため、よほど根気のある人でない限りすぐに飽きてしまう。勢い込んで始めたものの、気づけばダンベルがドアストッパー替わりに、なんてケースも多いはずだ。
そんなダンベルのジレンマを、IoTによって解消してくれそうなガジェットを見つけた。それが、今回体験したスマートダンベル「MOVE IT(ムーヴィット)」である。
ムーヴィット
「gloture.jp」での販売価格は1万3000円(税込み)。写真の色のほかにグレーも用意されている。
ムーヴィットの心臓部は、振動などを感知するセンサーユニット。ウェイト部は交換可能となっており、購入時に0.5kg、0.75kg、1.0kgの3種類から選ぶことができる。
ウェイトの数値を見て、「ちょっと物足りないのでは?」と思うかもしれない。確かに、通常のダンベル・トレーニングの場合、このウェイトだと男性にはちょっと軽めだが、実はこの「軽さ」には意味があることが後に判明する。では、ムーヴィットを使ったトレーニングの体験結果をレポートしていこう。
 

トレーニング動画にあわせ体を動かすことでポイントアップ!

ムーヴィットは、スマートフォンやタブレット端末と接続して使うのが基本だ(iOSとAndroidに対応)。事前に専用アプリをインストールし、Bluetoothで機器の登録を行えば準備完了となる。
スクリーンショット
「Move IT」アプリの初期設定画面。まず機器の登録や運動目標の設定を行う。ダンベル以外の製品と共用になっているほか、英語のみ対応なので若干わかりにくい印象があるが、設定は特に難しくはない。
センサーを内蔵したダンベルがスマートフォンと連携するということだったので、画面や音声の指示により、一般的なダンベル・トレーニングを指導してくれるものと思っていたのだが……。
実際にアプリを操作してみると予想外、というか予想の斜め上をいく画面が表示された。なんとムーヴィットで行うダンベル・トレーニングは、ダンベルを持って行うダンス系のエクササイズだったのである。だから、敢えて軽めのウェイトがラインナップされていた、というわけだ。
画面キャプチャ
最初に設定した運動目標に応じたトレーニングメニューから、好きなものを選ぶ。残念なことにメニューの解説表示は中国語のみだった。
ともあれ、ダンベルを手にトレーニングを開始。メニュー画面をタップするとトレーニング動画が表示された。

映像にあわせて、ダンベルを持ちながら体を動かすということのようだが、当然ながらスマートフォンを手にしたまま、というわけにはいかない。そこで、こんな感じで地面に置いたスマートフォンを見ながら運動をすることに。

当然ながら、これでは正しいフォームで体を使うことができないので、ちゃんと運動したいなら、スタンドなどでスマートフォンの位置を調整するか、キャスト機能を使いテレビやPCにスマートフォンの画面を映しておいたほうがよさそうだ。
とはいえ、ただ映像を見ながら体を動かすだけなら、ダンベルが「スマート」である意味がないよなぁ、と思っているとスマートフォンから軽快なアラート音が鳴り響いた。

画面をよく見ると、トレーニング風景の下に人型のアイコンが流れている。どうやら、この流れるアイコンが、動作のタイミングを指示しているらしい。アイコンがセンターにくるタイミングと、映像のように体を動かすタイミングが一致すれば、アラート音とともにポイントが加算されるようだ。

ピンと来た人も多いだろうが、ムーヴィットは要するにゲーセンで人気の「ダンスダンスレボリューション(DDR)」のダンベル・トレーニング版、というわけだったのだ。ダンベル・トレーニングというよりは、ダンベル・エクササイズといったほうが適切かもしれない。


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