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2019.12.24

からだ

忘新年会ではビールジョッキで“酒ラッグ” |糖質オフ男

「糖質オフ男」とは…
忘新年会シーズンもたけなわ。しかし、糖質オフ男にはツラい時期だ。何しろ付き合いは大事、ビジネスの成否をも左右しかねない。「俺、鍛えてるんで」などと我を通すわけにもいかない……。ただでさえ、糖質オフ生活が迷走気味な今日この頃。ああ~、どうしたらいいものか、と悩みに悩んでいたオフ男に強力なアドバイザーが現れた。
ビール大好き、コーラ大好き、呑みの誘いは断らないが信条の、異色のパーソナルトレーナー、澤木一貴さんである。まさに救世主、降臨。毎夜のごとく酒席をエンジョイしつつ、マッスルボディを維持し続けている彼なら、オフ男のジレンマを解消してくれる……かもしれない。
【アドバイザー】澤木一貴さん(パーソナルトレーナー)
パーソナルトレーナー。SAWAKI GYM代表取締役。1971年生まれ。大手フィットネスクラブトレーナー、整形外科病院でのスポーツトレーナー課主任などを歴任。現在は新宿区早稲田にパーソナルトレーニングスタジオをかまえ、指導にあたるかたわら、メディアや講演会を通じてさまざまな健康情報を発信している。

飾りじゃないのよ、筋肉は

オフ男:ビジネスマンたるもの、呑みの誘いは断るべからず」というのはわかっているのですが、それだと今まで培ってきた僕の糖質オフ生活が台無しになってしまうんじゃないかと。お決まりの「とりあえずビール」ってやつ。あれは僕にとっては地獄です。ビールは糖質の塊じゃないですか。
澤木:オフ男さんは普段、ジムとか行っていますか?
オフ男:いや〜、ボチボチってところです。
澤木:そもそも筋肉がないと糖質ってどんどん体脂肪に変わっちゃうんで、ビールっ腹になっちゃいますよ。
オフ男:筋肉をつければ、ビールっ腹は避けられると?
澤木:筋肉が多ければ、ビールを飲んで大量の糖が血液中に放出されたとしても、筋肉がその糖を拾い上げて処理してくれるんです。だから、ビールっ腹になりにくい。
オフ男:なるほど〜。でも僕は常にタンパク質摂取は心がけているので、ちょっとホッとしています。
澤木:いやいや、タンパク質だけとっても筋肉は増えませんよ!  筋肉は運動などで負荷をかけていったん筋繊維を壊して、それを修復したときにパワーアップするんです。たとえるなら、筋肉が柱としたら、タンパク質は柱の修復に使われるパテのような感じですかね。柱にどんどんパテ埋めしていくと太くなるでしょ。
オフ男:普段からスクワッティング歩行なんか頑張ってみたりして、筋肉壊してますけど、足りないですかね……。
澤木:まあ、それだけじゃちょっと……。でも、日常生活の動きに筋トレの要素を取り入れるってのは、ナイスアイディアですね。私も、隙あらば、筋肉に刺激を入れようと、考えまくっていますから。いわゆる、“澤木流・ながら筋トレ”ですね。そのバリエーションは無尽蔵です!
オフ男:すばらしい! 意識せずに筋トレ。これはぜひ伝授していただきたい。
澤木:では、そんな私のストックから忘新年会シーズンに超おすすめの“ビールジョッキ・シュ(酒)ラッグ”をご紹介しましょう。僕はこの種目で鍛えられる筋肉を“ビール筋”と呼んでます(笑)。
オフ男:ビール筋? それってどこの筋肉ですか?
澤木:僧帽筋(そうぼうきん)と呼ばれる肩甲骨の内側から首をつなぐように広がる筋肉ですね。ここが弱いと、背すじがピーンと伸ばせないんです。スーツなんかも格好よく着こなせないですよね。そもそも、デキる男に猫背のヤツなんていないでしょ~。猫背のCEOとかね。
オフ男:猫背の社長に会ったことはありますけど……。
澤木:……。あっそれと、ヒジから下の前腕にある筋肉も鍛えられるっていうのもポイントです。筋肉のスジが浮き出た前腕は女性に大人気ですから。地味ながら、隠れたモテ筋のひとつです。
オフ男:さりげな〜く腕まくりしたくなっちゃいますね。


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