もしも、クリスマスで。●「もしも、プレゼントがもらえるとしたら、何が欲しい?」という質問をオーシャンズ世代の男たちに緊急アンケート。すると、出てきましたよ、面白いものたちが。クリスマスまで一週間の直前企画。あなたの「もしも」探しの参考に。女性はパートナーへのギフトの参考に、どうぞ。
「趣味に使える」ギフトは、男にとって喜びのミルフィーユなのである。なぜか。
それは、ものとして嬉しいのはもちろん、趣味の時間がはかどるし、パートナーに趣味を認めてもらえたことでもあるし、思い出も相乗効果で増えていくし…… と幾重にも感動が待っているから。
ここでは5人の趣味人に聞いてみた。もしもサンタがくるならば、何を贈ってもらいたい?
デビューアイテムこそ、面白いものを
「ゲンテンスティックのスノーボード」
雪原でより多彩なライディングが楽しめる、フィッシュテールのスノーサーフィン用モデル。アウトラインに沿って入ったバンブー製のストリンガー(芯材)の外周部にはアルミを組み込んでいて、ノーズは安定し、テールはしなやかにしなってねじれるよう設計されておりターンは滑らか。パウダースノーはもちろん、圧雪での乗り心地も最高だ。
「かれこれ18年間サーフィンをしていますが、家族で一緒にできることはなんだろうと考えたときにスノーサーフにたどり着きました。娘をゲレンデデビューさせたいなと思っていたので、その際にちょうど良いかなと。周りの友人からも面白いよ! と聞いているので、サンタが来ることを願っています(笑)」(今泉 悠さん)。
アヤメ デザイナー・今泉 悠さん
1983年生まれ、茨城県出身。美容師やライブハウス勤務を経て独学でアイウェア作りを始め、一躍人気ブランドへと成長させた稀有なデザイナー。今夏にはブランド初の路面店を東京・千駄ヶ谷にオープンさせたばかり。
キャンプでもリビングでも活躍しそうな
「ペンドルトンのラグ」
これぞアメリカンクラシックというような、王道のブロックチェック柄の旅行用ラグ。かなり大きめで、ブランケットとして大人でもすっぽりと体を覆えるサイズ感。厚手のヴァージンウール地は最初こそ硬めだが、使い込んでいくと柔らかく、肌に馴染んでいくのがよくわかる。ホールドして持ち運べるレザーキャリア付きで、アウトドアにも重宝しそう。
「30年くらい前、まだ学生だった頃のアウトドアブームのときからずっと気になっていたアイテムです。何年使っても肌触りの良さや温かさが変わらないってところも魅力的ですし、家族旅行の際に車の中で使ったり、ソファの上に敷いたりといろいろ活躍してくれそう」(川瀬友和さん)。
ケアーズ 代表・川瀬友和さん
1957年生まれ、東京都出身。学生時代に機械式時計と出会い、今日までムーブメントやインデックスと向き合い続けている。時計の収集量はもちろん、修理技術も一級品。展開するケアーズは今年で30周年を迎えた、アンティークウォッチファンの聖地的名店。12月27日まで、各店でフェアを開催中。
キャンプ場でカブり知らず
「MSRのテント」
クロスした2本のアルミポールと天井部の短いポールによって、同じフロア面積のほかのテントよりも広々とした居住空間を確保した4人用テント。ポリウレタンとDWRコーティングによって高い耐水性を持たせた生地はやや厚手のものを採用していて、耐久性も高い。キャノピー、フライシートに共通した独特のカラーブロッキングもハイセンスだ。
「外遊びでもキャンプでも、これがあればどこでも安心して眠れそう。居住性や携帯性も群を抜いているし、何と言ってもこのカラーリングがとにかく魅力的です。MSRのこういうセンスが大好きだし、そもそも“Mountain Safety Research”の略というブランド名も最高! 混んでるキャンプ場でもカブらずすぐ見つけられそうだし、誰かからもらえたら最高ですね。4人用だけど、奥さんと2人使いして、チルして過ごす夢を見ています(笑)」(小田 聖さん)。
ルーツトゥブランチズ ディレクター・小田 聖さん
1983年生まれ。1点ものの工芸品からデザイナーズブランドまで、造りの良いものや服を扱う中目黒の名店、ルーツトゥブランチズを取り仕切る目利き。先ごろ最愛の奥さんとともに神奈川の海辺へ引っ越したばかり。
格好良くて安心なキャンプの相棒
「グリップスワニーのグローブ」
米国産のステアハイドを使った、クラシカルなガントレットタイプの手袋。防弾チョッキなどにも使われているケブラー繊維を縫い糸に使用しており非常に丈夫で、風雨や火の元など、アウトドアでのさまざまな悪条件下でも安心して作業ができる。経年変化も楽しめるキャンプの相棒になってくれる逸品。
「キャンプの焚き火やスキレットを使って料理するときに良さそうだなと思って、少し前から狙っていたアイテムです。以前は布製のグローブを使っていたんですが、火が燃え移って危うく火傷をしそうになった反省を活かして、次はレザーがいいなと。ブランドの歴史も好きなんです」(丹野さん)。
TARP 代表・丹野洋介さん
1966年生まれ、東京出身。2018年に広告代理店、TARPを設立。車や日用品、タバコなど、幅広い業界にクライアントを持つ。ゴルフやキャンプが趣味のアクティブ派で、今冬はスノーボード・トリップ20回が目標だが、多忙ゆえ早くも難航中。
手軽に親子で楽しめる趣味
「ニンテンドースイッチ」
テレビゲームはもはや、親子みんなで楽しめる世代を超えた趣味と言える。このニンテンドースイッチはテレビに接続してプレイする、いわゆる「据え置き型ゲーム機」にも関わらず携帯も可能で、「ジョイコン」と呼ばれる分離型コントローラーを使えば、さらに本体画面をシェアし、外出先でも複数名でプレイできるという3-WAYの次世代ゲーム機。
種類豊富なソフトにはゲームカードと呼ばれるカートリッジタイプと配信タイプがあり、『マリオブラザーズ』や『ドンキーコング』を筆頭に、ファミコン育ちのオーシャンズ世代が感涙ものの復刻ゲームも多数ラインナップしている。『ポケットモンスター』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなど、ビッグタイトルももちろん充実。
「まず、家でも外でも同じゲームを楽しめるってスゴくないですか? 僕はいわゆるゲーマーではないですが、いざやり始めたら毎日の移動時はもちろん、睡眠時間を削ってもやってしまうと思うので、自分では買わないようにしてたんですが、誰かが贈ってくれると言うなら話は別です(笑)。自分にとって任天堂は特別で、明治時代に花札をつくっていたという会社のルーツも好きだし、もちろんマリオも好き。すごく尊敬している企業です」(坂本 一さん)。
ファン代表・坂本 一さん
1984年生まれ、東京都出身。長年ヴィンテージショップに勤めたのち、気鋭セレクトショップのファンの立ち上げに参画。現在は同店の舵を取る、スケートボード好きの名バイヤー。
高橋絵里奈=写真 松平浩市=スタイリング 今野 塁=文