ユースケ&マーシーは悩んでいた。「俺たちに本当に似合う時計って、何?」。
オーシャンズ看板モデルとして、多くの時計に触れる彼らだからこその苦悩である。そんなふたりを連れて、体験取材を申し込んだのは日本橋三越本店のVIPルーム。
満面の笑みで歓迎してくれたのは“腕時計のプロ”立花典子さんだ。大手百貨店の審美眼ともいえる人物が、今回特別に推薦してくれた時計とは?
日本橋三越本店・立花さんのリコメンドウォッチ6選!
| 今回リコメンドしてくれた人 カテゴリースペシャリスト 立花典子さん 20年以上も販売に携わる時計のスペシャリスト。その知識と経験を活かし、現在は顧客に似合う時計をコンサルティングする。所有する時計は意外にも男らしいデザインが多く、「メカニカルでマニアックなものに惹かれます」とのこと。 | | 街男 ユースケ 都会のど真ん中、東京都港区在住の49歳。アーバンなライフスタイルを送る一方、格闘技などを嗜むアクティブ派でもある。ファッションの守備範囲は広いが、シンプルスタイルを信条とする。 | | 海男 マーシー 海がすぐ身近にある、神奈川県辻堂ローカルの49歳。趣味のサーフィンを生きがいとし、休日はもっぱら自然の中で過ごす。そのためワードローブは動きやすく気取らないカジュアルなものを好む。 |
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マーシー うわ〜、なんか緊張するな〜。
立花 お越しいただきありがとうございます。どうぞリラックスしてください。さて早速ですが、時計のお話を始めましょう!
ユースケ では僕からお願いします! ずばり、僕に似合う時計ってどんなものでしょうか?
立花 私の考えですが、ユースケさんの場合、薄型のドレスウォッチは避けたほうがよいと思うんです。
ユースケ えっ! いきなりショック……。
マーシー ドンマイです(笑)。
立花 もちろん、上品なデザインはとても良くお似合いですよ。ただユースケさんは身体が大きくて、腕もたくましいので、薄い時計を身に着けてしまうと、全体で考えたときのバランスがあまりよろしくない。骨格や腕の厚みは、時計を選ぶ際にまず気にしてほしいポイントなんです。
ユースケ なるほど〜。
立花 例えば、IWCの「ポルトギーゼ(セレクト1)」のように、大ぶりな時計であれば、鍛えられた腕にも似合います。カルティエの「サントス(セレクト2)などのスクエアなタイプも、力強い印象のユースケさんと相性抜群です。いずれにせよ、洗練されつつ存在感のあるものをお選びになってほしいですね。
[セレクト1]IWC
アイ・ダブリュー・シー/ポルトギーゼ・オートマティック
歴史と技術が根付く優雅なクラシカルスタイル1930年代に生まれた初代ポルトギーゼを踏襲する、気品に満ちたクラシカルウォッチ。「ユースケさん同様に都会的で洗練された雰囲気があり、シーンを問わずに使えます」(立花さん)。シースルーバックからは、緻密に組み上げられた自社製キャリバー52010が優雅な顔を覗かせる。
[セレクト2]CARTIER
カルティエ/サントス ドゥ カルティエ クロノグラフ XL
力強くもエレガントな空を舞台とした名作時計飛行家アルベルト・サントス=デュモンからの要望で誕生した名作は世界初の実用的な男性用腕時計として知られる。スクエアなフォルムとビス打ちされたベゼルが逞しい。「スポーティなラバーストラップも、ユースケさんにお似合い! 」(立花さん)。
ユースケ 2本とも自分好みのど真ん中! それに手首に乗せてみると、確かにしっくりくる。さすがですね。
立花 別の角度で選ぶと、知性をアピールできるものもおすすめ。パルミジャーニ・フルリエの「カルパ(セレクト3)」は、独特のトノウ型ケースに創業者の哲学が詰め込まれた1本。ユースケさんのような大人の色気も感じますし、イチオシです。
[セレクト3]PARMIGIANI FLEURIER
パルミジャーニ・フルリエ/カルパ エブドマデール
ブランドの哲学が宿る審美性の高いトノウウォッチ人間工学に基づいて手首に沿うようカーブしたケースや、黄金比で形成されたラグなど、知れば知るほどに愛着が増すモデル。「ユースケさんのような色気のある男性が身に着けるべき1本。ストーリーが語れる点もいいですね」(立花さん)。
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