OCEANS

SHARE

中敷きの内蔵センサーで普段の歩行を分析し改善点をアドバイス

アローグは、NECが開発した小型の歩行分析センサーを搭載したインソール(中敷き)だ。シューズにアローグを装着することで、履く人の「歩容(歩行の質)」を計測し、専用アプリで分析結果をチェックすることができるようになる。
アローグ
アローグのセンサー部の重量は約11g。内蔵電池は交換不可で充電もできないが、歩いている状態を検知しある一定時間だけ電力を消費するしくみになっており、約1年間使用できるという。
以前、この連載で紹介したランニングフォームがチェックできるスマートフットウェア「ORPHE TRACK(オルフェ・トラック)」にも似ているが、アローグの場合はインソールなので、シューズを自由に選べる点が大きな違いといえる。つまり、普段自分が履いているシューズで行っている「いつもの歩き方」を計測することができるわけだ。
アローグで計測できるのは「歩幅」「歩行速度」「(足の)接地角度」「(足の)離地角度」「足上げの高さ」「つま先の向き」、そして歩行の際にどれだけ脚運びがブレているかを示す「外回し距離」の7項目。
アローグ
アローグで計測できる項目のイメージ図。踏み込みの角度から脚運びまで、さまざまな項目が自動的に計測される。
これらの計測結果を総合し、NECが開発した独自の「歩容推定モデル」に基づく分析結果を、アプリで教えてくれる。
アローグ
アプリでは歩き方だけでなく、最初に立ち姿勢の分析結果も確認できるのが良いところ。つい歩き方にばかり気持ちが入ってしまうが、良い歩き方をするためには、まず良い立ち姿勢を保つ必要があるからだ。
NECの「歩容推定モデル」が具体的に、どのような基準で分析をしているのかは不明だ。しかし、内股やがに股の傾向を指摘してくれたり、かかとからの接地を推奨していたりするところから推測する限り、骨格のしくみに逆らわないように注意しつつ、インナーマッスルを働かせボディバランスを意識することによって、腰やひざなどに余計な負担をかけないようにする、いわゆる「健康的な」歩き方に近いモデルを「美しい歩行姿勢」としているようだ。
つまり、アローグを使うことで得られる歩行姿勢の「美しさ」とは、単に見た目だけでなく、健康面にも配慮した「美しさ」ということになる。
アローグ
アローグのインソールと、アプリの分析結果画面。自分の歩き方のクセが、図解でわかるようになっている。
「美しい歩行姿勢」というと、背筋をピンと伸ばし胸を大きく張った姿勢をイメージする人も多いだろうが、そうした歩行姿勢の見た目は良くても腰や膝への負担が大きいことは、意外と知られていないかもしれない。アローグを使うメリットは、その点でも大いにあるだろう。


3/3

次の記事を読み込んでいます。