選手村のすべてのベッドに採用されたエアウィーヴ

実は、間近に迫った東京オリンピック・パラリンピックでも、選手村に「睡眠の質を向上させる」準備がされる。テニスの錦織 圭選手やフィギュアスケートの浅田真央さんも愛用する寝具メーカー、エアウィーヴが選手村の寝具をすべて供給するのだ。 

エアウィーヴの高反発マットレスは細かな体圧分散を考慮して設計。復元性も高いため寝返りも楽にできる。よって熟眠をしやすく、朝起きたときの爽快感が持続しやすいことで知られる。「しっかりと睡眠をとりたい」というアスリートには打ってつけなわけだ。これまでもオリンピックの際には国内外の選手に寝具を提供してきたが、東京2020オリンピック・パラリンピックではオフィシャル寝具パートナーとして、満を持して選手村すべての寝具を手掛ける。

「エアウィーヴの開発当初、約200名の一般の方にモニターとして使用をしてもらったのですが、特に反応が早かったのは日常的に運動している人。自分の体と“対話”ができ、コンディションに敏感なんです。その最たる存在がアスリート」と語るのは、エアウィーヴの会長兼社長・高岡本州さんだ。

以来、アスリートに評価してもらえる物こそ本当の“いい物”だ、と製品開発や改良の目標、モチベーションにしてきた。特にオリンピックに出場するアスリートには格別の思いがあるという。
「オリンピックは選手にとって4年に1度の舞台。仮に明日が試合という日に寝具を選ぶとなれば、いくらお金を積まれても自分にとってマイナスになる物は選ばない。自分にとって最高の効果が見込まれる物を選ぶでしょう。そういった寝具を作りたかった。オリンピックの舞台で選ばれれば本物だろう、と」」。