スーツに似合う腕時計。それは今も昔もエレガンスを備えた控えめなデザインが定石だ。だが働く服やスタイルと同様に、その選択肢も多様化している。
だからこそ、人それぞれ優先事項が変わってくる。というわけで、ここではビジネスウォッチの必須要件を満たし、かつ個性豊かな4つの最適解を提示する。
派手でもなく地味でもない! 抑制の利いたグッドルッキング
AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)/CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティックビジネスウォッチに過度な装飾性は不要だが、それなりの個性は求めたい。そんな本音に応えるのが、オーデマ ピゲのニューコレクションだ。正面からはシンプルなラウンドケースに見えて、ミドルケースにはブランドのデザインコードでもある八角形を秘める。オープンワークが施されたラグの下部は実はケースバックと接していない。
さらに風防にはダブルカーブを施し、3次元のフォルムは見る角度によって光学的模様を浮かび上がらせる。シンプルに見えて実にユニークな作り込みで、抑制の利いたデザインに仕上がっている。
人は24時間は働けません、でも……最長80時間パワーリザーブ
TISSOT(ティソ)/ティソ ジェントルマン例えば平日に身に着けていた時計を週末に外しておく。そして迎えた月曜日に再び手に取り身に着けたときに、針が止まっていたり狂っていたら時刻合わせが手間になる。これは主ゼンマイの巻き上げ残量がゼロになったり、少なくなったときに発生する問題。
そこで、便利なのがロングパワーリザーブ(長時間駆動)機能。2日分(=48時間)以上が理想的だ。その点、シリコン製ひげゼンマイを採用した、ティソが誇る最新ムーブメント、パワーマティック80 シリシウムを搭載する本作は、最長約80時間駆動。シックなコンビデザインも仕事向き。
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