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2019.12.06

伝統とセンスの共存。アストンマーティン初のSUVは究極の車かもしれない

まだまだ続いているSUV人気。ジャガーやランボルギーニ、ベントレー、ロールスロイスまでSUVを作るようになり、あとはアストンマーティンとフェラーリくらいと言われていたら、ついにアストンマーティンが初のSUVであるDBXを発表した。
これまでスポーツカーだけを作ってきた同社がどんなSUVを開発したのか。その内容を見ていこう。

誰も彼もSUVを作る世の中になったけれど、最初に確認しておくと、我々は“SUVだから”欲しいのではなく、どこでも行けて、荷物も積めて、そして格好いいからSUVが欲しいのだ。SUVさえ作ればなんでも買うと思われちゃ困るんだよな……なんて思っていたけど、DBXは、自分がジェームズ・ボンドになったかと思えるほど抜群にクールで格好いい。

007シリーズの『ゴールドフィンガー』(1964年)以来、アストンマーティンはボンドカーの座をたびたび射止めてきた。『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)では、アストンマーティンのV12ヴァンキッシュが氷上のカーチェイスを繰り広げたシーンが有名だけれど、当時このDBXがあったなら、きっとボンドを演じたピアース・ブロスナンはDBXのステアリングを握ることになったに違いない。

初めてのSUVを作るにあたり、同社は「アストンマーティンのSUVとは」の定義を決めることから始めたという。結果的にそこで得られた結論は、街でも山でも海でも楽しめる車であり、そして格好いいスポーツカーであること。まさに我々がSUVを求める理由と合致した。


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