ホテル、いかない?●ハイセンスなカプセルホテルや、体験が売りのコンセプトホテル、泊まらずとも特別な時間が過ごせるシティホテルなど、TOKYO 2020に向けて急速に変わりつつある東京のホテル事情。それをチェックしたら、ねぇ、ホテル行かない?
2020年の東京五輪に向けてオープンラッシュを迎えているホテル業界において、ひと足早く、2018年1月に誕生したホテルが「ハイアット セントリック 銀座 東京」である。
世界屈指のホテルグループ、ハイアットのライフスタイル ブランドとして位置づけられる「ハイアット セントリック」ができたのは銀座・並木通り沿い。
1階にはロレックス、向かいにはジャガー・ルクルトやA.ランゲ&ゾーネのブティックが陣取るまさに超一等地で、遊びに出かけるのには何の不便も感じないベストポジション。これは、ブランドの基本理念である「常にゲストの旅の中心であること」の体現といえるだろう。
さらに、スタッフたちはみんな自然なおもてなしで、快適なサービスを肩肘張らずに受けられる。それらは、かつて銀座で栄えた出版印刷業の歴史へのオマージュが感じられる客室のデザインにも反映されており、居心地の良い滞在を全方位的にサポートしてくれるのだ。
しかし……だからってココを遊びの拠点にするのはもったいない。
なんなら、泊まるためのホテルと決めつけてしまうのももったいない。
なぜなら、特別な「食」体験ができる、使い勝手の良いホテルだからだ。その現場となるのが、館内3階にあるダイニング、バー&ラウンジ「NAMIKI667」である。
腹も五感もいっぱいになる食体験
総床面積630㎡。ウッディな落ち着いた空間には全102席が用意され、4人用テーブル席から並木通りに面したテラス席、個室がゆとりを持って配置されている。イベントやパーティーなど幅広い活用ができるマルチファンクションエリアもあり、もはや「向かないオケージョンはない」とも言い切れるレストランが、「NAMIKI667」なのである。
そして、見た目に楽しいオープン形式のショーキッチンからは常に、鼻腔をくすぐる香りと食欲を刺激する調理音がテーブルまで届き、待ち時間すらもエンタメ化してくれる。
肝心なメニューは、東京や銀座ならではの調味料や旬な食材で構成されており、それぞれ自然の恵みと豊かさの調和がとれた品が、コースやシェアスタイルで自由に選べる。
腕を振るう平川透シェフは、三ツ星レストラン「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」やパーク ハイアット 東京の「ニューヨーク グリル & バー」などでキャリアを積んできた凄腕で、フレンチをベースにしながらもボーダーレスな独自のメニューが絶品。
見た目にも美しいひと皿ひと皿に心までいっぱいになるし、キッズメニューもあるから、家族で訪れても安心だ。
また、食後は同じフロアにあるバーに向かえば、大人の時間が待っている。全長約7メートルのバーカウンターと、吹き抜けを渡る大階段が印象的なこちらでは、人気のアラカルトメニュー「トリュフニョッキグラタン」など美味しいお酒とともに、食事の余韻を楽しめる。
また、毎日17〜19時にはハッピーアワー「NAMIKI5to7」が実施されていて、ジントニックをはじめとするカクテルやビール、グラスワインが一律600円(サ・税別)で楽しめるから、チェックしておきたい。
「NAMIKI667」はまさに、「向かないオケージョンはない」レストランなのである。
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