OCEANS

SHARE

「色、柄の一点投入が大きな差を生みます」

関口文也さん(34歳)「フィルメランジェ」ディレクター
—こちらの方はシンプルで参考にしやすそうです。
鳴海さん そうですね。ただ、いちばん参考にして欲しいのは色のワンポイント使い。遠くから見て、肘のオレンジがすごく効いていました。
徳野さん パーカとカーゴパンツ。言っちゃうと普通なんですけど、それをサラッと特別にしてくれているのがやはりオレンジ。これがないと物足りなく感じるかもしれませんが、その差は大きいんです。
鳴海さん あとはフードのコード。
徳野さん 結んでいるところが可愛いですよね。
鳴海さん やんちゃな感じ(笑)。ずっと一緒にいると、慣れが着こなしに油断を生みダラしなさに直結してしまう。ベースはしっかりおしゃれを意識して欲しいですけど、そのなかに見せるさりげない抜け感であれば大歓迎。
内田雅之さん(39歳)デザイン会社経営
徳野さん 柄もポイントになりますよね。内田さんは、アウターはスエードのトラッカージャケットですけど、インナーにピッチ幅のあるナローボーダーを挿すことでアメカジに爽やかさをプラスしています。
鳴海さん 確かに。柄は大人になると結構使いづらいとは聞きますけど、これだけ細くて広いピッチのボーダーだと、そこまで子供っぽく見えない。しかもボーダーは爽やかさを生む好手だと思いますので、夏限定にしておくのはもったいないかもしれません。爽やかで清潔感のあるスタイルは、多くの奥さまも熱望していると思います。

日々、奥さまは大海のごとき広い心と温かい目で我々を見てくれている。とはいえ、それに甘んじてはいけない。彼女たちが言う気遣いならぬ“着”遣いの大切さを、しかと心得たいものである。
 
河野優太=写真 菊地 亮=文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。