加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
【拡散希望】ビタミンCが、人類の秘密兵器になる
| 青山ヒフ科クリニック 亀山孝一郎さん ビタミンC療法の第一人者と呼ばれる皮膚科専門医、医学博士。北里大学医学部を経て、米国国立衛生研究所に。1999年に「ビタミンCのニキビに対する効果」と題した論文を発表し、世界的な注目を集める。現在は青山ヒフ科クリニックの院長を務める。 |
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「ビタミンCが美容にイイ」というのは男性でも耳にしたことがあるはず。しかし、ビタミンCが持つパワーはそれだけではない。オーシャンズ世代の男たちを幸せに導くさまざまな効果が期待できるのだ。
“ビタミンCの伝道師”と呼ばれる青山ヒフ科クリニックの院長、亀山孝一郎先生はこう語る。
「ビタミンCは肌や骨、歯の生成や維持を手助けするほか、血管を丈夫にして動脈硬化を防ぐ働きがあります。また、小腸から吸収されて血中の免疫細胞を増やし、細菌に対する免疫システムを強化します。さらに、老化やガンの原因となる活性酸素を分解する力にも優れており、ビタミンCの大量摂取によるガン療法も行われているほどです」。
オーシャンズ世代にとっては見逃せないダイエット効果もあるという。
「細胞の代謝を上げる働きがある一方、脂肪細胞に対してはエネルギーとなるブドウ糖の過剰摂取を防ぐ作用があるんです」。
あまり知られていないが、心を前向きにするポジティブマインド効果も期待できるという。
「ビタミンCが不足すると、興奮したときに分泌されるアドレナリンの合成ができなくなり、うつ状態が起こりやすくなります。しかし、ビタミンCを摂取することで、自律神経を調整し、ストレスを軽減することができます。実際、私は肌の治療のために患者さんへビタミンCを処方するのですが、2週間ほど経つと、皆さん見違えるほど快活になっていて、驚かされることが多いのです」。
ではビタミンCは1日にどれくらいの量を摂取するのが正解なのか?
「オーシャンズ世代の男性は長時間労働やパソコンでの作業、睡眠不足、飲酒、喫煙などによってビタミンCが大量に消費されがちですので、1日に1g(=1000mg)以上の摂取をおすすめします。柑橘類や緑色の野菜にも含まれていますが、レモン一個でもわずか20mg程度。食事だけで摂取するのは難しいので、サプリを活用するといいでしょう」。
体だけでなく、心もタフにする。ビタミンCはステイヤングな毎日を過ごすための秘密兵器なのだ。
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