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音質でデザインが変わるカセットテープの再生画面が面白すぎる!

「タイムマシン」という点でいえば、CDからリッピングした音源データなどを再生する、ソニーのプレイヤーアプリ「w.(ダブルドット)ミュージック」も、「NW-A100TPS」(NW-A100シリーズ)に搭載されたバージョンでは、ユニークな機能を装備している。
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「w.ミュージック」の基本画面。使い勝手は、一般的な音楽プレイヤーとほぼ同等。画面を上下左右にスライドさせることで、さまざまな機能にアクセスできる。
端末またはメモリカードに保存されたハイレゾ音源の高音質再生に適しているのはもちろんだが、なんと再生中の待機画面に、カセットテープの画像(しかもちゃんとリールが回転している!)が表示されるのだ。
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「w.ミュージック」の再生中に表示されるカセットテープの“再生動画”。もちろん「METALLIC 46」は、実在したソニー製カセットテープだ。残念ながら、ストリーミングサービスの音源はダウンロードしても「w.ミュージック」では再生できない。
似たような機能を持つ音楽再生アプリはあるものの、こちらについては表示されるカセットテープのデザインが、かつてソニーで発売されていた商品そのままになっているのが大きな魅力。しかも、低音質のMP3音源ならノーマル、FLACなどの高音質音源ならメタルというように、音質でテープの種類が切り替わるギミックまで用意されている。
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専用カバーを装着したところ。窓の部分から、テープが回転する様子を確認できるようになっているのが、まったく当時そのままで感動的。
ラジオのエアチェックはノーマルで、友達から借りたレコードはメタルで録音、というようにシチュエーションでテープの種類を選んでいた世代なら、文字通りタイムマシンで過去に戻ったかのような錯覚におちいってしまうはず。ビニール盤に続きカセットテープを再評価しだしたという若い世代にとっても、新鮮な感覚で楽しめるだろう。
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このように、これでもか! というほど、ハード&ソフトの両面に40年の集大成を詰め込んだ記念モデル「NW-A100TPS」。音質だけでなくデザインやギミックに込められた遊び心を通じ、音楽を楽しむというユーザー体験を提供してくれる点は、ソニーの面目躍如といったところだ。受付終了後はプレミアがつくこと必至。少しでも気になった人は、早めに注文を済ませておくべきだろう。
 
石井敏郎=写真・文


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