男性は「面倒くさい」、女性「トラブル」が原因で離れやすい
とはいえ、SNSを始めたけれどやめてしまった、という意見を聞くことが多いのもまた事実。利用率には表れない、接触頻度の低下や濃厚なコミュニケーションを求めなくなった、という人も少なくないだろう。では、やめる人にとってその原因はどこにあるのか、40代男女を対象に独自にアンケート調査を行ってみた。
●途中で利用するのをやめたSNSはありますか?ある場合、やめた理由を教えてください。
【面倒くさい】
・「ブログ/毎日更新が面倒」(44歳・男性)
・「Facebook/通知が面倒くさい」(45歳・女性)
・「Twitter/面倒になった」(42歳・男性)
・「Facebook/投稿しなくなったから」(43歳・女性)
男女ともに多かったのが、「面倒くさい」という実に率直な理由。更新、投稿、通知……。SNSを続ける以上付きまとうこれらの“作業”を、働きざかりの40代が煩わしいのは納得だ。ましては前述通り、すでに人間関係が出来上がっているならば尚更のこと。
オンオフ問わずやってくる通知の嵐がいい加減うっとうしくなり、通知設定をオフにしたら自然とSNSからフェードアウトしていた、なんて人も少なくないのでは。
【性に合わない】
・「Facebook/利用するメリットを感じられなかったから」(48歳・男性)
・「Instagram/あまり写真を撮らない」(47歳・女性)
・「Facebook/複雑だったから」(47歳・女性)
・「Facebook/登録したが何となく怖くてやめた」(45歳・女性)
・「Facebook/人の自慢にならない自慢をみせられるのがくだらなすぎる。携帯にいちいち通知がくるのもうっとうしい」(44歳・男性)
別の傾向として、SNSを始めてみたものの、そもそも性に合ってなかったという回答も目立つ。他人の自慢を見せられている(かのような)ツラさ。見ず知らずの人に個人情報を公開する怖さ。デジタルネットワークに対する疎さ……。などなど、SNSの仕組みそのものに拒絶反応を起こしてやめてしまう人も多いようだ。
【トラブル】
・「mixi/面倒くさいミク友がいた」(46歳・女性)
・「Facebook/乗っ取りがあったから」(40歳・女性)
・「ブログ/ネタをパクられるから」(43歳・女性)
・「Twitter/コメントが酷い」(46歳・女性)
最後に、これはほぼ女性の回答者にみられた傾向だが、SNS上でのトラブルが挙げられる。アカウントの乗っ取りをはじめ、SNS上での人間関係のトラブルや心ない中傷コメントなど、社会問題としてもたびたび取り上げられていることが、SNS離れの原因となっている実情も明らかになった。
また「ブログのネタをパクられた」と回答した人もいるように、SNSもひとつの情報源として利用されていることの裏返しであり、今後もトラブルを招く可能性を大いに秘めていると言えるだろう。
「楽しそう」と思って始めたSNSが、知らず知らずのうちに生活の足を引っ張っているようでは本末転倒。もし“SNS疲れ”を感じているなら、思い切ってやめてしまうのもアリなんじゃないだろうか。だってSNS上の人間関係ほど、“断捨離”しやすいものもほかにないのだから。
ファストアスク=アンケート協力
対象:40代の男女205人