「僕は20年前、『OK the store』のオープン初日にたまたま店の前を通りかかってフラッと入ったんだ。ラリーとはそれ以来の友人だよ」。 そう語るのは、わざわざアメリカからお祝いに駆けつけたブライオン・メリットさん。ラリーの親友で、なんと最近までナイキでグローバル戦略責任者を務めていたという、とんでもない“目利き”である。 「ラリーの店は何が特別かって? 彼のセンスは卓越していて素晴らしく、モノでも本でも、どれも欲しくなるんだ。店に行くだけですごくワクワクするんだけど、店を出たときはいつも『また買っちゃった』って頭を抱えているよ(笑)。一歩お店に入ると、自分のためのモノが必ず何かあると思わせてくれる。そんな特別な店が日本にもできたなんて、とってもナイスなことだと思わない?」。
証言者② 野村友里さん
料理人やレストランの経営、本の執筆、果ては映画の監督まで、マルチな活躍を続ける野村友里さんも祝福に訪れた。ラリーさんとは20年前に「OK the store」を訪れて以来の友達だ。 「当時のアメリカは世界的に見ても“大量生産・大量消費の国”というイメージがあったと思いますが、ラリーの店は違いました。『アメリカにもひとつひとつ丁寧にモノ作りをしている作家がいる』と、ラリーは自分の店で示していたんです。『OK the store』は私に、アメリカのいろんな一面を見せてくれました。私自身も“作り手”目線で彼を見ると、やはり作家のことをとても大切にしてくれている人だって感じます」。 ちなみに、野村さんはかつて、「I’M OK」のテナントが入る建物の2階に住んでいたのだという。あまりの偶然にオドロキ。